生後1ヶ月で1日から3日うんちが出ない!病院へ行く判断とお家での対処
昨日までうんち出てたのに・・・と心配になることありますよね。
心配になったタイミングですぐ確認できる赤ちゃんの様子チェック項目とおうちでできるケアについて紹介します。
1日から3日うんちが出ない赤ちゃんの様子をチェック
まずは赤ちゃんの様子をチェック
まずは、赤ちゃんの様子を見て、次の項目が当てはまっていたら、問題のない範囲の便秘と判断いただいても大丈夫と思います。
- 機嫌が良い
- お腹が柔らかい
- 授乳量が安定している
- 排尿が正常
普段通りに笑顔が見られたり、機嫌よく過ごしている場合、便秘による不快感は少ないと考えられます。
軽く触ったときにお腹が柔らかく、張りや硬さが感じられなければ、ガスや便が溜まりすぎている可能性は低いです。
ミルクや母乳をしっかり飲んでいれば、栄養や水分補給が十分に行われている証拠です。
1日6〜8回程度のおしっこが出ている場合、体内の水分バランスが保たれています。
緊急受診が必要な症状について
次の様子が見られる場合は、病院で医師に診断いただくことをお勧めします。
- お腹が硬く膨らんでいる
- 機嫌が悪い・泣き止まない
- 頻繁な嘔吐
- 便秘の前に、血便や硬い便が出てた
お腹が張っている場合は、ガスや便が溜まりすぎている可能性があります。
通常の方法で泣き止まず、痛がるような様子が見られる場合。
ミルクや母乳を吐く量が多い、または緑や黄色の胆汁を含む嘔吐がある場合。
便秘により肛門が切れて出血することがありますが、血液が混ざった便が頻繁に出る場合は受診をおすすめします。
緊急受信が必要なケースは、稀なことが多いですが、少しでも当てはまっていたら、確認いただくことをお勧めします。
それでも心配な場合:3日〜5日以上便秘が続く場合は医師に相談
まずは、新生児期のうんちが出ない(便秘)の原因を説明します。
- 腸がまだ未熟だから
- 水分不足
- 粉ミルクが原因での便秘の可能性
母乳の消化が良いから
母乳育児の場合、母乳の成分は消化吸収されやすく、便が減ることがあります。
3~5日程度排便がないことも正常の範囲内とされています。
生後1ヶ月の赤ちゃんの腸管はまだ完全には成熟していません。腸の動きが未熟で、便が腸内に留まりやすいことがあります。
母乳育児の場合は、授乳量が足りていない場合、
ミルクを濃く作ってしまっている場合、
赤ちゃんがよく汗をかいていて水分不足になっている場合、
発汗が多い場合、水分不足が原因で便が硬くなり、排便が難しくなることがあります。
粉ミルクは母乳よりも消化しにくいため、便秘が生じることがあります。
また、脱水やミルクの調乳濃度が濃すぎる場合も便秘の一因となります。
多くの場合は、赤ちゃんの身体がまだ未熟なことが原因ですが、ミルク育児の場合のミルクの濃さなど、見直せるところがあれば改善してみてください。
基礎疾患の可能性がある場合:考えられる疾患と対応
非常に稀と言われていますが、関係する基礎疾患などのリスクについてお伝えします。
- 甲状腺機能低下症
- 腸閉塞
ヒルシュスプルング病
腸管の一部に神経細胞がなく、腸の動きが弱い疾患。
腹部膨満や嘔吐が主な症状。早期診断と手術が必要です。
便秘だけでなく、体温低下や体重増加の遅れが見られる場合があります。
強い嘔吐、緑色の胆汁の嘔吐が特徴で、早急な処置が必要です。
いずれも、ご自身では判断せずに、医師に診断してもらいましょう。
1日から2日うんちが出ない程度の状況で赤ちゃんのためにできること
多くの場合は、日常生活の範囲内の症状です。
おうちで赤ちゃんの身体のケアやご機嫌に過ごしてもらえるためにできることを紹介します。
- お腹のマッサージ(ベビーマッサージ)
- 脚の運動
- 温浴
赤ちゃんを仰向けに寝かせ、手のひらでお腹を時計回りに優しくマッサージします。
効果:腸の動きを刺激し、ガスや便の排出を促します。
赤ちゃんの両脚を持ち、自転車を漕ぐように動かします。
腸が刺激され、便秘の改善が期待できます。
お風呂で体を温めるとリラックスし、筋肉が緩むため腸の動きが良くなります。
〜おうちでできることを行う上での注意点〜
綿棒浣腸をなさるケースもあるようですが、その場合、頻繁に行わないのがお勧めです。
直腸が刺激に慣れると、自然排便が難しくなる可能性があります。
水分補給を意識する。授乳量が少ない場合は相談してください。
1日から3日程度の便秘なら大きく心配する必要はありません
今、1日から3日程度うんちが出ない状態でも、赤ちゃんが機嫌よく、お腹の張りもなく、授乳がしっかりできているならば問題ありません。
生後1ヶ月の赤ちゃんの腸はまだ成熟途中。便が腸内に留まることが多いですが、成長とともに腸の動きがスムーズになります。
ベビーマッサージや、脚の運動、温浴などを試し、赤ちゃんのリラックスを助けながらも、ママご自身も貴重なこの時期の子育てを楽しんでみてください。
