コリック(過剰泣き)とは?赤ちゃんが泣き止まないときの理解と親の心の守り方【Zero to Three解説】

理由が分からないまま長く泣き続ける時期は、海外でもColic(コリック/過剰泣き)として広く知られています。Zero to Three(米国の育児支援団体)は、コリックを「健康な赤ちゃんでも起こる長時間の泣き」として捉え、親のメンタルを守りながら向き合う視点を重視しています。本記事では、その要点を日本語でわかりやすく紹介し、日本の「魔の三週目」との違いも解説します。


コリック(過剰泣き)とは?Zero to Threeの視点

コリックは、発熱や明確な病気がないのに長時間の泣きが続く状態を指します。古典的には「1日3時間以上、週3日以上、3週間以上」という“3のルール”で説明されることがありますが、本質は「赤ちゃんが健康であっても長く泣くことがあり得る」という理解です。

重要なのは、親のせいではないこと。成長の一部として多くの家庭で経験され、やがて落ち着いていきます。


コリックの特徴とサイン

一方で、発熱・哺乳不良・体重増加不良・ぐったりして反応が弱いなどがあれば、コリックではなく病気の可能性があるため小児科へ相談しましょう。


なぜコリックは起こるの?

科学的にひとつの原因に絞れないものの、以下の要因が組み合わさると考えられています。

どの家庭にも起こり得る発達上の現象であり、育て方の問題ではありません。


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魔の三週目との違い

日本でよく語られる「魔の三週目」は、生後3週ごろの1~2週間に起こりやすい短期的な変化。一方コリックは、生後数週間~数か月にわたりより長く続く可能性があり、概念としても広い期間をカバーします。どちらも多くの赤ちゃんに起こる発達の一部です。


受診の目安(迷ったら小児科へ)


まとめ

コリック(過剰泣き)は、世界的に認められている健康な赤ちゃんにも起こり得る長時間の泣きです。親のせいではありません。基本ニーズを整え、スキンシップと環境調整、そして親自身の休息を優先に。つらいときは安全にいったん離れ、家族や地域の助けを借りましょう。やがてこの時期には終わりが来ます。

参考:Zero to Three “Colic and Crying”

よくある質問(FAQ)

コリック(過剰泣き)とは何ですか?

発熱や明らかな病気がないのに長時間の泣きが続く状態を指します。健康な赤ちゃんにも起こり得る発達上の現象で、親のせいではありません。

コリックはいつからいつまで続きますか?

生後数週間から始まり、生後数か月まで続くことがあります。古典的な目安として「1日3時間以上、週3日以上、3週間以上」という“3のルール”が用いられることがあります(個人差あり)。

コリックのサインは何ですか?

夕方〜夜に強まりやすい長時間の泣き、抱っこやあやしでも止まりにくい時がある、発育や健診は概ね順調、などの特徴がみられます。

家庭でできる対処法は?

基本ニーズ(空腹・眠気・オムツ・暑さ寒さ)を整える、抱っこ・スキンシップ、おくるみ、部屋を少し暗くして音を減らす、ホワイトノイズ、授乳後の縦抱きでげっぷを促す、などを試してみましょう。

親のメンタルを守るコツはありますか?

完璧を手放し、交代制で休息を確保しましょう。泣く時間帯などをメモしてパターンを把握し、家族・友人・育児サロンなどのつながりを活用するのも助けになります。

受診の目安は?

38℃以上の発熱、ぐったりして反応が弱い、哺乳拒否・体重増加不良、嘔吐やけいれん様の動き、皮膚の発疹や青あざ・腫れなどがある場合は小児科に相談してください。

日本の「魔の三週目」との違いは?

魔の三週目は生後3週ごろの短期的な現象を指すことが多く、コリックはより長期(生後数週間〜数か月)をカバーする概念です。どちらも発達の一部として捉えられます。