妊婦・子育て中ママ向け記事

[助産師が解説]乳腺炎などのおっぱいのトラブルとセルフケアについて

はじめまして

はじめまして!蘭(らん)と申します。
普段、品川区の病院にて助産師として働いております。
第一子の出産・子育てはわからないことだらけ。
必要なことを、少しでもわかりやすくお伝えし、楽しい妊娠期から出産・子育ての期間を過ごしていただきたいと思って記事を書いています。

今回は、産後によくあるお悩みとして、
「乳腺炎などのおっぱいのトラブルとセルフケアについて」
をご説明していきます。

おっぱいのセルフケア

いずれも、産後授乳を始めてからのケアを中心に説明していきます。

・乳頭・乳輪のマッサージ
授乳まえに乳頭・乳輪をほぐしましょう。
十分にやわらかい場合は必要ありません。

・乳頭のチェック
乳頭に白い白斑や亀裂、赤み、痛みはないかを確認してください。

・乳汁のチェック
母乳の色は徐々に真っ白になります。
一度真っ白になった母乳が黄みを帯びてきたら乳汁の流れが滞りはじめたサインです。

・乳房のチェック
赤ちゃんがおっぱいを飲んだ後やわらかくなっているか、しこり、赤み、痛みはないかを確認してください。

おっぱいのトラブル

乳頭の色の変化

・症状
白斑:乳頭に白~黄色の点がある。痛みを伴う場合もある。

・対処法
白斑は母乳の詰まりです。赤ちゃんに良く吸ってもらいましょう。

乳頭の傷や出血など

・症状
乳頭の傷:乳頭の痛み、赤み、出血

・対処法
1、乳頭マッサージを十分に行う。
2、授乳の際に、深く吸わせる。
3、ランシノーや馬油などで保護する。

乳腺炎:乳汁を分泌する乳腺で炎症を起こす病気です。

・症状
乳腺炎は、炎症を起こす原因によって乳腺の中に乳汁が溜まって(うっ滞して)起こる「うっ滞性乳腺炎」と乳腺や乳管に細菌が感染して起こる「化膿性乳腺炎」の2種類があります。

乳房の痛み、発赤、しこり、38°C以上の熱、震え、寒気、乳頭から膿がでる等の症状 があります。特に高熱が出たり、寒気や吐き気、乳房の痛みが強い、乳頭から膿が出てく る場合は化膿性乳腺炎が疑われるため病院を受診しましょう。

・対処法
1、授乳の際に、深く吸わせる。
 吸わせ方が浅いと赤ちゃんがうまく飲みとれていない場合があります。

2、横抱き、縦抱き、脇抱きなどいろいろな方向からまんべんなく吸ってもらう。
 赤ちゃんの下唇が当たる部分が良く吸われる部分なので、色々な方向から吸ってもらうことでしこりの予防に繋がります。

3、吸わせた後も乳房の張りが強ければ少し軽くなるまで搾乳する。
 搾りすぎると、かえっておっぱいが張ってくるので注意が必要です。

4、漢方を飲んでみる
乳腺炎によく使われる漢方としては、葛根湯(かっこんとう)などがあります。
葛根湯は乳腺炎の初期症状に効果的と言われています。
乳房の張りが続いていたり、熱感 が強い場合は内服してみましょう。
細菌などによる化膿性乳腺炎をおこしている場合は抗生物質が必要になるので症状が続く場合は病院を受診しましょう。

その他の漢方…
牛蒡子(ごぼうし)
キク科のゴボウの種子を乾燥したものです。
抗菌作用や解毒作用があるので風邪薬に配合されていたりします。
子宮収縮作用があるため婦人科系にも使われることがあり、乳腺炎の初期症状に効果があるようです。

5、搾乳が必要なとき
搾乳は基本的には必要ありません。
ただし赤ちゃんがうまく吸えなかったり、おっぱいを 飲み終わってもまだ乳房が痛い時は軽く搾りましょう。

おっぱいの分泌をよくするには

1、赤ちゃんにおっぱいをよく吸ってもらいましょう。
2、お食事はバランスよく食べましょう。
 高脂肪、高カロリーな食べ物はおっぱいが詰まる原因になります。
3、しめつけない下着をつけましょう。
4、十分な休息をとるようにしましょう。
5、水分を十分にとりましょう。
 ただし冷たいものの取りすぎに注意しましょう。
6、身体を冷やさないようにしましょう。

おっぱいマッサージ

産院でマッサージしてもらえるところもありますし、助産院など育児相談やおっぱいマッ サージに特化した相談所もあります。

桶谷式母乳育児相談所

桶谷式母乳育児とは桶谷そとみ(1913-2004)先生が考案した乳房マッサージと母乳育児方法です。
お母さんに苦痛を与えず乳房の調子を整える独自のマッサージ方法を確立していきました。
また、お母さんが心身ともに健康であることが、その母乳を飲む赤ちゃんの健 康や順調は発育につながるという「母子一体性の理念」を提唱し、人間がもつ本来のリズムを大切にすることを訴えました。
桶谷式乳房マッサージでおっぱいの状態や赤ちゃんの様子を見極めて母乳育児をサポートしています。
母乳不足、乳房のしこりや乳腺炎などのおっぱいのトラブルから断乳、卒乳の相談まで赤ちゃんが生まれてから母乳育児を終えるまで様々の相談に対応してもらえるようです。

堤式助産母乳育児相談所

堤式とは、「お母さんと赤ちゃんの笑顔のため」をモットーにつくられた乳房マッサージのことで1991年に堤尚子先生によって考案されました。
東洋医学と指圧マッサージ理論を取 り入れた乳房マッサージ法です。

おわりに

乳腺炎などのトラブルで悩みましたというお声もよく聞きます。
必要に応じて、専門家に相談しながら、早期のケアで、解決していただけたらと思います。

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