お食い初めの由来:江戸時代のお食い初めはどのように行われていた?
江戸時代のお食い初めは、平安時代から続く伝統を引き継ぎつつ、庶民文化の中で広く根付いていきました。
当時は身分や地域による違いも見られますが、以下に一般的な江戸時代のお食い初めについてまとめます。
お食い初めの準備と用意するもの
用意するもの
- 食器類
- 料理
- 装飾品
・漆器の膳(黒漆や朱漆が一般的)
・子供用の箸(多くの場合、柳の木製のもの)
・祝い膳に置く酒器(儀礼用の盃)
江戸時代は平安時代よりも料理が豊富になり、次のものがよく用意されました。
・赤飯:赤色は邪気を払うとされ、祝いの席で欠かせない。
・尾頭付きの鯛:鯛は「めでたい」に通じ、縁起の良い魚として重用された。
・煮物:根菜類(大根、にんじん、ごぼうなど)を醤油や出汁で煮たもの。
・汁物:味噌汁が主流。具には豆腐や季節の野菜が使われた。
・酢の物:野菜や海藻を酢で和えたもの。
・祝いの席には紅白の布や、水引を飾った祝い飾りが用いられた。
・赤ちゃんに新しい祝い着を着せる習慣も一般的だった。
準備すること
- 膳の用意
- 神棚や仏壇への供物
- 参加者の整え
料理を盛り付ける膳を清潔に準備し、神聖な儀式にふさわしい配置にする。
儀式の前に、料理を神棚や仏壇に供え、感謝と祈願を行う。
親族や地域の年長者を招き、祝いの席を作る。母親や祖母が中心となって準備を進めるのが一般的だった。
江戸時代のお食い初めの1日のスケジュール
(1)午前:準備と神仏への祈願
供物の準備
儀式に使う料理を神棚や仏壇に供え、赤ちゃんの健康と長寿を祈る。
赤ちゃんの支度
祝い着を着せ、新しいお守りや絹の布で包むこともあった。
(2)正午頃:儀式の実施
- 膳を赤ちゃんの前に供える
- 年長者の関与
お膳を子供の前に置き、形式的に食べさせる動作を行う。
・順番:飯、汁、魚の順に進め、これを3回繰り返す。
・儀式の演出:赤ちゃんの口元に箸を軽く運ぶ際、家族が「食べ物に困りませんように」と言葉を添える。
地域によっては、祖父母や家族の長老が赤ちゃんに箸を運ぶ役割を担うことで、祝福の意を込めた。
(3)午後:祝いの宴
- 親族や近所の人々の会食
- 贈り物のやりとり
- 歌や遊び
儀式が終わった後は、家族や親族が一堂に会し、祝い膳を楽しむ。
祝いとして衣類やお守りが贈られ、場合によっては金銭や地域特産の品もやりとりされた。
江戸時代の庶民文化では、祝いの席で歌や踊りが披露されることもあり、地域ごとに異なる催しが行われた。
江戸時代のお食い初めの特徴
- 庶民文化の発展
- 地域の関与
- 形式の柔軟性
- 家族の絆
江戸時代は庶民にも儀式が広まり、簡素な形式ながらも家庭内で大切に行われるようになった。
祝い膳の内容や儀式の詳細は、庶民の生活レベルに応じて異なった。
村社会では、地域の長老や年配者が儀式に参加することがあり、地域全体で子供を見守る風習があった。
身分や地域により儀式の形式が変わり、都市部の裕福な商家では平安時代に近い豪華なものが行われたが、農村部では簡素な祝い膳が中心だった。
江戸時代のお食い初めは、子供を中心に家族の絆を深める機会としても機能していた。
江戸時代におけるお食い初めについてのまとめ
江戸時代におけるお食い初めは、地域社会や家族の生活の中に深く根付いた大切な行事であり、子供の健やかな成長を祈るとともに、家族や地域とのつながりを強める役割を果たしていました。
現代のお食い初めは、伝統を尊重しながらも、現代の家庭事情に合わせて柔軟に進化しています。
特に、ご自宅に飾るお写真や、フォトアルバム、SNSなどで親戚・友人に共有するための写真撮影を重視する家庭が多くなっています。
生後6ヶ月をハーフバースデーとしてお祝いするご家族もとっても増えていますよ!
生後6ヶ月の記念「ハーフバースデー撮影会」
ご家族みんなで幸せな一枚の撮影を残してください!
お子さんの一度きりしかない貴重な機会を、ぜひ楽しんでくださいね!
をまとめてご紹介!!
↓↓↓
妊娠から楽しめるイベント紹介冊子 無料プレゼント!!