赤ちゃん用品サブスクは得か損か?子育て家庭のリアル検証

赤ちゃんが生まれてから、気づけばサブスクがどんどん増えていませんか?
Amazonプライム、動画アプリ、音楽アプリ、写真保存、赤ちゃん用品レンタル…。「便利だから」と契約したものの、いま本当に使えているのか自信が持てないママも多いはずです。

この記事では、0〜1歳の赤ちゃんを育てるママの目線で、「赤ちゃん用品サブスクは得か損か?」を冷静に整理していきます。
特に、Amazon系サブスクの違いや、無料体験の罠、知らないうちにお金が減っていく「気づかない課金」の見抜き方を、できるだけわかりやすくまとめました。

難しい専門用語はできるだけ使わず、チェックリストや具体例を交えながら解説します。
授乳の合間やお昼寝中に、気になるところだけつまみ読みしてもらえたらうれしいです。


なぜ子育て家庭はサブスクにお金が消えていくのか

産後の生活構造が“課金ゾーン”になりやすい理由

まず知っておきたいのは、子育て初期の生活そのものが「サブスクと相性がいい状態」になっているということです。

この状況だと、

といった形で、自然とサブスクの数が増えていきます。
これは怠けではなく、「今の生活を乗り切るための合理的な選択」でもあります。

育休で収入が減るのに支出が増える矛盾

一方で、多くのご家庭では、ママが育休に入ることで手取り収入は一時的にダウンします。

この「収入ダウン × 支出アップ」に、さらにサブスクが積み重なることで、「なんとなくお金が足りない」「気づいたら残高が減っている」状態になりやすいのです。

産後の脳疲労で解約忘れが起きやすい

産後ママの多くが感じるのが、いわゆる“産後ボケ”のような状態です。

この状態で「無料体験を○日までに解約すればOK」という仕組みのサブスクを使うと、かなりの高確率で解約を忘れてしまいます

あるママはこう話してくれました。

「子育てに実際いくら必要なのか分からず、毎月いくら使っていいのか不安を感じながら暮らしていました。サブスクも“なんとなく続けていたもの”を見直したら、必要なことが特定できて、今は安心できました。」(30代女性)

サブスク整理は、頑張りが足りないからではなく、「構造的に忘れやすい仕組み」になっていると理解することがスタートラインになります。


子育て初期にサブスクが増える“3つの構造”

外出できずオンライン依存になる

生後まもない時期は、「とりあえず家で完結させたい」という気持ちがとても強くなります。

その結果、

という形で、オンラインサービスへの依存度が上がり、サブスクにも自然と手を出しやすくなります。

孤独感で「動画・音楽」に救いを求めがち

育休中は、大人と話す時間が極端に減るママも多く、「孤独感」や「社会から切り離された感覚」を抱きやすい時期です。

こうした“心の支え”として、動画・音楽サブスクに救われているママもたくさんいます。
大事なのは、「心を支えてくれているサブスク」と「なんとなく放置されているサブスク」を切り分けることです。

家事の自動化を求めて宅配・定期便を契約しやすい

オムツ・ミルク・おしりふき・ティッシュ・洗剤など、「切らしたら困るもの」が一気に増えるのも子育て初期の特徴です。

そこで便利なのが、

といった“自動で届く仕組み”ですが、生活が落ち着いた後も惰性で続けてしまうと、家計を圧迫する原因にもなります。


Amazonサブスクの全体像を理解”する

Prime会員で“できること/できないこと”

まず押さえておきたいのが、「Amazon Primeに何が含まれていて、何が別料金なのか」という全体像です。

【Primeに含まれる主な特典】

ただし、

といった「制限付きのサービス」であることも知っておきましょう。

Kindle Unlimitedは育児中に必要?メリデメ整理

Kindle Unlimitedは、電子書籍の読み放題サービスです。

【メリット】

【デメリット】

「月に1〜2冊は必ず読む」「読書が何よりの息抜き」というママには価値がありますが、
「最近ほとんど本を開けていない…」という場合は、一度止めてみる選択肢もアリ
です。

Music UnlimitedはPrimeと何が違う?

Amazon Music Unlimitedは、Prime Musicよりも曲数・機能が拡張された有料プランです。

しかし、

といったご家庭も多く、「音楽が生活の中心にあるかどうか」で判断すると失敗しにくくなります。

Audibleは産後ママに向いているか?

Audibleは、本を「耳で聴く」サービスです。

【向いているケース】

【向いていないケース】

「なんとなく登録したけれど、全く再生していない」という場合は、一度解約して、聴きたい本が出てきたタイミングで再開するくらいでも十分です。

Amazon Photosの価値(思い出ストレージ)

子育て家庭と特に相性が良いのが、写真保存系のサービスです。

赤ちゃんの写真は「今しか撮れない・今しか残せない」ものなので、
サブスクの中でも優先度高めで残す価値があるジャンルと言えます。

Amazon系サブスクの“重複課金”を避けるチェックリスト

最後に、Amazon周りで重複課金が起きていないかを確認するためのチェックリストです。

ひとつでも「ドキッ」とする項目があれば、まず1つだけ解約してみて、本当に困るかどうかを試してみましょう。


Amazon以外で“気づかない課金”が発生しやすいサブスク

動画アプリ(Netflix/Disney+/Hulu)の無料体験の落とし穴

子育て家庭では、「子ども向け番組が豊富」「自分の好きなドラマがある」といった理由で、NetflixやDisney+などの動画アプリを併用しているケースもあります。

よくあるパターンは、

「今、そのアプリじゃないと困るコンテンツがあるか?」を一度確認してみると、整理の判断がしやすくなります。

Spotify・Apple Musicの“自動アップグレード”問題

音楽アプリは、無料プランから有料プランへ“いつの間にか”切り替わっているケースもあります。

家庭での利用状況に対して料金が見合っているか、「誰がどのくらい使っているか」を一度話し合ってみる価値があります。

iCloud・Googleフォトの容量課金が起きやすい理由

写真や動画をスマホに撮りためていると、

という流れで、iCloudやGoogleフォトの有料プランにそのまま登録してしまうことも珍しくありません。

こちらも、

を見直すことで、「どれかひとつに絞る」という選択肢も見えてきます。

宅配・ネットスーパーの固定費化

Oisix・コープ・楽天西友など、宅配サービスは子育て家庭の強い味方です。
ただし、

といった場合は、「必要な週だけスポット利用」に切り替えるなど、プランの見直しも検討してみましょう。

ベビーレンタルの“延長料金”の罠

ベビーベッドやベビーカー、ハイローチェアなどのレンタルサービスは、短期利用にはとても便利です。

しかし、

というパターンで、気づけば新品購入より高くついたというケースもあります。

知育おもちゃサブスクの「交換が負担で放置」問題

知育おもちゃのサブスクは、発達に応じたおもちゃを届けてくれる魅力的なサービスですが、

といった理由で、「交換しないのに月額だけ払っている」状態になりがちです。
「月1回は必ず交換する」「一定期間使わなければ解約を検討する」といったマイルールを決めておくと安心です。

Amazon以外の“放置課金ゾーン”まとめ

Amazon以外でも、

など、「少額×複数」が積み上がりやすいゾーンがたくさんあります。
一度、「毎月のサブスク一覧」を紙やメモアプリに書き出してみるだけでも、かなり状況が見えやすくなります。


産後・育休中に“使わなくなるサブスク”の代表例

ジム/オンラインヨガ/美容系(外出負荷が高く継続困難)

産前から契約していたジムやスタジオ系サブスクは、産後は一気にハードルが上がります

オンラインヨガなども、「赤ちゃんが泣いて途中で中断」という理由で続かなくなるママもいます。
今の生活に合っているかどうかを基準に、一旦解約して、落ち着いたタイミングで再開するのもひとつの方法です。

雑誌・書籍読み放題は集中する時間が確保できない

読書自体はとても良い習慣ですが、

といった理由から、「読み放題サービスの元を取るのは難しい」と感じるママも多いです。
「今は育児書1冊だけを買う」「図書館を活用する」など、別の手段に切り替えるのも一案です。

音楽系サブスクは子ども中心の生活で利用時間が激減

産前は通勤や一人時間のお供だった音楽サブスクも、

といった変化で、「気づけばあまり使っていない」ケースがあります。
必要であれば、無料プランやラジオ型のサービスに切り替えるのもアリです。

月齢によって不要になる赤ちゃんレンタル用品

バウンサー、ベビーベッド、ベビーバスなど、月齢が進むと使わなくなるアイテムも多くあります。

「もう少し使うかも」と延長を重ねる前に、

といった視点で、一度立ち止まって考えてみると安心です。

“最初の3ヶ月だけ必要なもの”と“継続に向かないもの”

特に、

などは、「最初の数ヶ月だけレンタル→早めに返却」という使い方が向いています。
逆に1年以上使いそうなものは、レンタルよりも購入の方がトータルコストを抑えられることが多いです。


無料体験の罠:産後ママが特にハマりやすい3つの理由

解約日を覚えていられない(睡眠不足・脳疲労)

無料体験のほとんどは、「○日までに解約しないと自動更新」という仕組みです。
しかし、産後のママにとっては、

ため、解約日を正しく覚えておくのは至難の業です。

メール・通知が埋もれる構造

無料体験の終了前にはメールで通知が来ることも多いですが、

という構造があり、「大切なメールほど見逃しがち」になってしまいます。

「とりあえず試す」が習慣化してしまうメンタル

ストレスが多い時期ほど、

と、気軽に無料体験ボタンを押してしまいがちです。
この「とりあえず無料で試す」が積み重なると、数ヶ月後には複数の課金が並行して発生してしまいます。


気づかない課金の見抜き方

マネーフォワード MEで自動検出する方法

サブスクの把握に強力な味方になるのが、家計簿アプリ(例:マネーフォワード ME)です。

することで、「見覚えのない毎月の引き落とし」を一気に洗い出せます。

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スマホの「購読管理」で毎月課金をチェック

iPhoneやAndroidには、アプリの「サブスクリプション(購読)」を一覧で確認できる画面があります。

これだけでも、「そういえばこれ、全然使っていない…」という課金を見つけることができます。

Amazonアカウントで“全部のサブスク”を一覧化する方法

Amazonのアカウントサービスから、

を順番に確認することで、「Amazon経由のサブスク」を一通り洗い出すことができます。

クレカ明細の“サブスク特有の記述”を見抜くコツ

クレジットカード明細には、

といった表記でサブスクが並んでいることがあります。
毎月同じ日付・同じ金額で引き落とされている項目は、サブスクや定期課金の可能性が高いので、ひとつずつ内容を確認してみましょう。


子育て中でも“本当に残すべき”サブスク

翌日配送・置き配→精神的負担を劇的に減らす

オムツ・ミルク・日用品など、「切らしたら困るもの」をすぐに届けてくれるサービスは、ママの安心に直結します

といった意味で、配送系サブスクは「残すべき候補」になることが多いです。

Amazon Photos→写真・思い出管理の基盤

赤ちゃんの写真は、時間が経つほど「撮っておいてよかった」と感じる宝物になります。

という意味で、写真ストレージ系のサービスは、サブスクの中でも優先度が高いジャンルと言えるでしょう。

動画アプリ→孤独感を減らしメンタル安定

動画サブスクは、単なる娯楽ではなく、

として、ママのメンタルを支える役割も持っています。
複数契約ではなく、「ひとつに絞って大切に使う」イメージで残すのがおすすめです。

宅配サービス→外出できない期間を乗り切る

生協やOisixなどの宅配は、

といった意味で、「自分の健康と家族の健康を守るサブスク」として価値があります。
使い方次第では、外食や惣菜の頻度を減らすことにもつながります。

学び・育児情報系→不安を減らす“安心投資”

信頼できる育児情報や専門家のアドバイスにアクセスできるサービスは、

といった面で、長期的には家計にもプラスに働く可能性があります。


損しがちな“手放すべき”サブスク

産後に使わなくなる“外出前提”サービス

ジム・スタジオ・サロンなど、外出が前提のサービスは、子育て初期にはどうしてもハードルが高くなります。

今後数ヶ月の生活をイメージしたときに、

を一度冷静に考えてみましょう。

重複している動画・音楽系サブスク

動画・音楽系は、「なんとなく増えてしまう代表格」です。

など、似たサービスが複数ある場合は、「1軍だけ残して2軍は休止」という整理をしてみましょう。

ベビー用品レンタルで“延長料金”が積み上がるケース

レンタル期間が終わるタイミングで、「もう少し使うかな…」と延長を繰り返してしまうと、

ということも起こりがちです。
レンタル契約をする時点で「ここまでの期間でやめる」という上限を決めておくと、損をしにくくなります。

容量課金が止まらないクラウドサービス

iCloud・Googleフォト・その他クラウドストレージなど、容量追加を重ねていくと、毎月数百円〜千円単位で固定費化していきます。

複数契約している場合は、

といった視点で整理してみましょう。

心理的不安を刺激する“もったいない課金ループ”

サブスクを手放せない理由のひとつに、「もったいないからもう少しだけ続けよう」という心理があります。

しかし、

ということでもあります。
一度スパッとやめてみて、「本当に困るかどうか」を確かめるのも、大事なリセットのタイミングです。


夫婦で揉めないサブスク整理の会話術

「攻めない会話」のテンプレート

サブスクの話をするときに大切なのは、「誰が悪い」ではなく「家計全体を整えたい」という姿勢です。

例:

「あなたのサブスク、多すぎるんじゃない?」ではなく、
「最近、固定費が増えてきたから、一緒にサブスクを整理してみない?」と提案する。

夫婦別の課金割合の見える化

「私ばかり払っている気がする」「夫のゲーム課金が多い気がする」など、感覚ベースのモヤモヤはすれ違いのもとです。

一度、

を整理し、「お互いどれくらい負担しているか」を可視化すると、冷静に話し合いやすくなります。

“家族としての優先順位”を一緒に決める方法

サブスクの取捨選択は、「お金の優先順位を決める作業」でもあります。

など、家族として大切にしたいものを共有したうえで、
「ここにはお金をかけよう」「ここは削ってもいいね」と決めていけると、納得感が高まります。

夫婦で月1回チェックする“5分棚卸し”

サブスクは「一度整理して終わり」ではなく、生活の変化に合わせて見直すものです。

といった「5分棚卸し」を、夫婦のちょっとした習慣にしてみるのもおすすめです。


浮いたお金で“思い出予算”をつくる

サブスク削減で生まれる“自由枠”の活用

毎月500円〜1,000円のサブスクを3〜4つ減らすだけでも、年間で1万〜3万円程度の余裕が生まれます。

そのお金を、

などの「形に残る思い出」に使うことで、サブスク整理が一気に前向きな行動になります。

撮影会・フォトブックなど“資産になる支出”へ再配置

服やおもちゃはいつか手放しますが、写真やアルバムは、ずっと家族の宝物として残ります

あるママはこう話してくれました。

「子育てに実際いくら必要なのか分からず、毎月いくら使っていいのか不安を感じながら暮らしていました。サブスクを整理して、撮影会やフォトブックに使うと決めたら、必要なことが特定できて、今は安心できました。」(30代女性)

「節約のために我慢する」のではなく、「家族のために使い方を選び直す」というイメージで、思い出予算を設計してみてください。

思い出予算(年間1〜3万円)のつくり方

具体的には、

といったシンプルなやり方でOKです。
「このお金は、家族の写真やイベントのためのお金」とラベリングするだけで、使うときの罪悪感も減らせます。

お金を減らすのではなく“未来の楽しみ”を増やす考え方

サブスク整理は、「支出を削る作業」ではなく、「限られたお金の使い道を選び直す作業」です。

今の自分と家族にとって本当に大切なものは何かを考えながら、
サブスクから浮いたお金を、未来の楽しみや思い出づくりに変えていきましょう。


まとめ:サブスク整理は「節約」ではなく“心の余裕づくり”

今日できる5分アクション

最後に、この記事を読んだ今日からできる小さな一歩をまとめます。

Amazon整理→生活全体の整理へ

Amazonや動画アプリの整理は、家計全体を見直すきっかけにもなります。
一度仕組みを整えてしまえば、あとは「月1回の5分チェック」で十分です。

思い出投資で“未来の幸福度”を高める

サブスクを見直す本当の目的は、「我慢すること」ではなく「家族の幸せな時間を増やすこと」です。

浮いたお金と時間で、赤ちゃんとの今だけの瞬間をカタチに残す
そんなサブスクとの付き合い方に、少しずつシフトしていけたら素敵だと思います。

あわせて読みたい関連記事

よくある質問(FAQ)

Amazonプライムだけあれば十分ですか?

生活スタイルによりますが、配送・写真保存・動画など基礎機能はPrimeで十分なことが多いです。音楽や読書を深く楽しむ場合は別サブスクを検討してもOKです。

無料体験を解約し忘れないコツはありますか?

「マネーフォワードMEで自動検出」「スマホのサブスク一覧を月1回チェック」「解約日をリマインダーに入れる」の3つでほぼ防げます。

育休中に“残すべき”サブスクはどれですか?

配送・写真保存・動画など、育児の負担を軽くするサービスは優先度が高いです。一方で「外出前提のサービス」「読み放題」などは使わなくなることが多いため見直しが必要です。

夫婦でサブスク整理の話をするとモメます…。どうすれば?

「攻めない言い方」が重要です。「家計を整えたいから一緒に確認しない?」のように、相手を責めず共同作業として提案するのがおすすめです。

サブスク削減で本当に節約になりますか?

月500円〜1000円のサブスクでも複数重なると大きな固定費に。年間では1〜3万円ほど“思い出予算”を作れるケースが多いです。

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