赤ちゃんの泣きは病気?受診の目安と家庭での対応【RCH(豪州小児病院)参考】
公開日:2025/8/18

赤ちゃんの泣きは病気?受診の目安と家庭での対応【RCH(豪州小児病院)参考】
赤ちゃんが長く泣き続けると「どこか悪いのでは?」と心配になりますよね。多くの場合、泣きは赤ちゃんの正常な発達の一部ですが、中には医療機関の受診が必要なサインもあります。この記事では、オーストラリアの Royal Children’s Hospital(RCH) のガイドラインを参考に、受診の目安と家庭でできる対応をまとめました。
赤ちゃんが泣くのは自然なこと
泣きは赤ちゃんにとって、唯一のコミュニケーション手段です。空腹や眠気、不快感などを伝えるために泣きます。健康な赤ちゃんでも、1日2〜3時間泣くことは珍しくありません。
そのため「泣く=病気」とは限らず、多くは成長過程で自然に落ち着いていくものです。
受診を考えるべきサイン(RCH推奨)
- 38℃以上の発熱がある
- 授乳ができない、または体重増加が乏しい
- 嘔吐を繰り返している
- ぐったりして反応が弱い
- 泣き声が急に高く鋭く変化した
- けいれん様の動きや皮膚が青白い(チアノーゼ)
こうした症状がある場合は、迷わず小児科や医療機関を受診しましょう。
家庭でできる対応
特に病気のサインが見られない場合、以下の方法で赤ちゃんを落ち着けることができます。
- 授乳・おむつ・室温などの基本的なケアを確認
- 抱っこやスキンシップで安心感を与える
- 外気浴や静かな環境に移す
- ホワイトノイズやおくるみで落ち着ける
- 親自身が無理をせず、パートナーや家族に頼る
日本での目安との比較
日本の厚生労働省や日本小児科学会の受診目安と、RCHの内容はほぼ一致しています。
- 38℃以上の発熱
- 水分が取れない
- ぐったりしている
いずれも共通しているのは、「直感的に普段と違う、様子がおかしいと感じたら受診する」ことです。これは世界共通の重要なメッセージといえます。
まとめ
赤ちゃんの泣きは多くの場合、自然な成長の一部です。しかし中には病気のサインが隠れていることもあります。気になる症状があれば早めに受診し、不安を抱え込まないようにしましょう。
親の安心のために受診することも大切です。赤ちゃんの泣きと上手につき合いながら、成長を見守っていきましょう。
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よくある質問(FAQ)
赤ちゃんの泣きは病気のサインですか?
多くの場合は発達の一部で病気とは限りません。ただし、発熱やぐったりなどの異常サインがあれば受診を検討しましょう。
受診を考えるべき症状は何ですか?
38℃以上の発熱、哺乳ができない・体重増加不良、嘔吐の反復、ぐったり、泣き声の急な高音化、けいれん様の動き、皮膚が青白い(チアノーゼ)などは小児科へ。
家庭でできる落ち着かせ方はありますか?
授乳・おむつ・室温などの基本ケアを確認し、抱っこやスキンシップ、静かな環境、ホワイトノイズやおくるみを試しましょう。親が一人で抱え込まないことも大切です。
どのくらい泣くのが普通ですか?
個人差はありますが、健康な赤ちゃんでも1日に2〜3時間泣くことがあります。月齢とともに落ち着いていきます。
泣きが止まらずつらいときはどうすれば良いですか?
赤ちゃんを安全な場所に寝かせ、数分その場を離れて深呼吸を。家族や友人、地域の支援に交代や相談を依頼しましょう。
日本の受診目安との違いはありますか?
大筋で共通しており、38℃以上の発熱、水分が取れない、ぐったりなどは受診の目安です。普段と違うと感じたら早めに受診しましょう。