赤ちゃんが抱っこ紐で泣く・苦しそうなときに見直したい3つのポイント
公開日:2026/2/5
最終更新日:2026/2/5
赤ちゃんが抱っこ紐で泣く・苦しそうなときに見直したい3つのポイント
抱っこ紐に入れたとたん泣く、なんだか苦しそうに見える…。
「付け方が悪いのかな」「赤ちゃんに無理させてるかも」と不安になりますよね。
でも多くの場合、原因は“ほんの少しのズレ”です。
この記事では、赤ちゃんが不快になりやすいポイントを3つに絞って、忙しい中でも見直しやすい形でまとめました。
抱っこ紐で泣く・苦しそうに見えるのは「よくある悩み」
「嫌がっている」のではなく「不快」を感じているケース
赤ちゃんが抱っこ紐で泣くと、「抱っこ紐が嫌いなのかな?」と思いがちです。
でも実際は、抱っこ紐そのものを嫌がっているというより、その瞬間の“不快”に反応していることが多いです。
例えば、体がねじれている、足の付け根が圧迫されている、顔が布に近すぎる、暑い・蒸れる。
赤ちゃんは言葉で伝えられないぶん、泣くことで「なんか変だよ」と教えてくれます。
月齢・体の発達で感じ方が変わる理由
同じ抱っこ紐でも、月齢が変わると“感じ方”が変わります。
首がすわってきた頃は姿勢の安定に個人差があり、少しの角度や圧迫でも不快になりやすいことがあります。
さらに成長して周りが見えるようになると、「反り返って景色を見たい」「動きたい」が増え、抱っこ姿勢が崩れやすくなります。
つまり、以前は大丈夫だった付け方でも、今の月齢では合わないことがあるんです。
「正しく付けられていない」ではなく「今の状態に合っていない」と捉えると、気持ちが少しラクになります。
ママ・パパが自分を責めてしまいやすい背景
赤ちゃんが苦しそうだと、「私が下手なのかも」「無理させてるかも」と、どうしても自分を責めやすくなります。
でも抱っこ紐は、体型差・抱っこ紐の種類・月齢差・日常動作のクセなど、条件が多い道具です。
自責よりも先に、“ズレやすい3点”を順番に確認する。
それだけで、改善できるケースはたくさんあります。
次章から、その3つを具体的に見ていきましょう。
ポイント①:赤ちゃんの「位置」が合っているか
赤ちゃんが苦しそうなとき、最初に確認したいのは「位置(高さ・近さ)」です。
ここがズレると、親の負担も赤ちゃんの不快も同時に増えやすくなります。
位置が低いと起きやすい不快サイン
位置が低いと、赤ちゃんは体が引っ張られるような感覚になりやすく、結果として不快が出やすくなります。
また、親側も無意識に支えようとして肩・腕に力が入り、抱っこがどんどん苦しくなります。
- 抱っこ紐に入れた直後から泣く
- 赤ちゃんの体が下にずり落ちていく感じがする
- 赤ちゃんの顔が布に近く、息がしづらそうに見える
- 親が前のめりになりやすい
顔・視線・あごの位置の簡単チェック
忙しいときは、細かい角度よりも「安全と快適に直結する部分」だけ見ればOKです。
次の3点をチェックしてみてください。
- 顔が布で埋もれていない(口や鼻の周りがふさがれて見えない状態は避ける)
- あごが胸に強く押し付けられていない(首が丸まりすぎると苦しそうに見えます)
- 視線が“少し前”を向ける余裕がある(完全にうつむいて固定されていない)
もし「顔が近すぎる」「あごが埋もれている」と感じたら、次の項目の“直し方”を試してください。
位置を直すときに“締めすぎない”コツ
苦しそうに見えると、安定させようとしてギュッと締めたくなりがちです。
でも、締めすぎは赤ちゃんの不快につながることがあります。
コツは、締める前に「支える場所」と「高さ」を先に整えること。
具体的には次の順番です。
- 腰ベルト(または土台)を安定させる
- 赤ちゃんの位置を少し高く、体に近づける
- 最後に肩ストラップは“微調整”
「締めて安定」ではなく、“位置が合えば、締めすぎなくても安定する”という感覚を持つと、赤ちゃんもラクになりやすいです。
ポイント②:体がしっかり「密着」できているか
次に確認したいのは密着です。
密着が足りないと、赤ちゃんは揺れやすく、親も支えようとして力が入り、どちらもしんどくなります。
ここは「親がラク」と「赤ちゃんが安心」を同時に作れるポイントです。
密着不足で泣きやすくなる理由
実は、密着不足の状態は「支える面が少なく、点で支えている」状態です。
点で支えると、赤ちゃんは小さな揺れでも不安定に感じやすく、親はそれを止めるために肩・腕に力が入ります。
その結果、赤ちゃんは落ち着かず泣きやすくなり、親も疲れてしまう…という悪循環が起きます。
逆に、密着ができると、赤ちゃんは“揺れが少なく、包まれている”感覚になりやすく、落ち着きやすいことがあります。
背中・お腹・太もものフィット感チェック
密着チェックは、難しく考えなくて大丈夫です。
次の3つを“触って”確かめてみてください。
- お腹側:赤ちゃんと親の胸〜お腹の間に大きな隙間がない
- 背中側:背中が反り返っていない(体が後ろに倒れやすい場合は密着不足のサイン)
- 太もも・おしり:おしりが落ちすぎず、脚が不自然に引っ張られていない
「隙間がある」「背中が反る」「おしりが落ちる」どれかが当てはまるなら、
次の“調整の順番”が効果的です。
密着と安定を両立させる調整の順番
密着を作るときの落とし穴は、肩だけ締めてしまうことです。
それだと赤ちゃんが窮屈になりやすく、逆に泣く原因になります。
おすすめの順番は次の通りです。
- 腰ベルトで土台を作る(支点が安定すると、肩に頼らなくて済みます)
- 赤ちゃんを体に近づける(抱っこ紐の布を整えて、隙間を減らす)
- 最後に肩は微調整(締めすぎず、左右差を整える)
迷ったら、「締める」より先に“近づける”。
これが赤ちゃんにも親にも優しい近道です。
ポイント③:赤ちゃんの姿勢が無理なく保てているか
3つ目は姿勢です。
位置と密着が整っていても、姿勢が崩れていると「苦しそう」に見えたり、泣きやすくなることがあります。
ここは“赤ちゃんの体がラクかどうか”の最終チェックです。
「苦しそう」に見える姿勢の典型パターン
「苦しそう」に見えるとき、よくあるのは次のパターンです。
- 反り返り:背中が反って、上体が後ろに倒れる
- ねじれ:体が片側に寄って、顔や胴が斜めになる
- 丸まりすぎ:あごが胸に強く近づき、呼吸がしづらそうに見える
これらは赤ちゃんの性格というより、抱っこ姿勢が合っていないサインのことが多いです。
M字・背中のカーブが崩れる原因
M字姿勢や背中の自然なカーブは、赤ちゃんの体がラクで安定しやすい状態の目安としてよく紹介されます。
ただし、ここで大切なのは「形を作る」より、崩れる原因を減らすことです。
崩れやすい原因は主にこの3つ。
- 位置が低い(おしりが落ちやすく、姿勢が崩れる)
- 密着不足(揺れやすく、反り返りやねじれが出やすい)
- 片側に寄る(親の利き手・クセで左右差が出る)
つまり姿勢は、位置と密着の“結果”として整うことが多いです。
先にポイント①②を見直すのは、このためです。
親がラクで赤ちゃんも安心な姿勢の作り方
姿勢を整えるときは、赤ちゃんを「押し込む」よりも、支える環境を作る意識が大切です。
次の流れで整えてみてください。
- 腰ベルトを土台にして、赤ちゃんの位置を少し高くする
- 赤ちゃんの胴体がねじれていないか(左右差)を確認する
- 背中が反り返る場合は、密着を増やして“近くに”する
赤ちゃんが安心する姿勢は、親の肩や腕がラクになる姿勢でもあります。
「赤ちゃんが苦しそう」と「親がつらい」は別問題ではなく、同じズレが原因のことが多いです。
静止状態だけでは足りない|日常動作で崩れていない?
ここが「動画を見ても直らない」最大の理由です。
静止状態はできていても、育児は動作の連続。
動くたびに少しずつ崩れて、赤ちゃんが不快になっていくことがあります。
前かがみ・家事で起きやすいズレ
洗濯物を取る、床の物を拾う、荷物を持つ…。
前かがみになると、赤ちゃんの位置が下がったり、密着がほどけたりしやすくなります。
対策は、腰から折る前かがみを避け、膝を曲げてしゃがむこと。
それだけでも崩れ方が変わります。
乗せ下ろし後にチェックしたいポイント
乗せ下ろしは、ズレが起きる最大イベントです。
そのたびに「高さ」と「密着」が少しずつ変わります。
乗せ下ろし後は次の2点だけ確認してください。
- 赤ちゃんの位置(低くなっていないか)
- 体に近いか(隙間が増えていないか)
外出先・パパへ交代した後の簡単リセット手順
外出先は焦るし、赤ちゃんも泣きやすい。
パパに交代すると体格差でフィット感が変わる。
そんなときは、細かく直すより“手順”を決めておくとラクです。
リセットはこの順番で:
- 腰ベルト(支点)を安定させる
- 赤ちゃんの位置を少し高く戻す
- 密着(隙間)を整える
- 肩は最後に微調整(締めすぎない)
家族で同じ順番に揃えると、ママの負担が一気に減りやすいです。
3つを見直しても改善しないときの考え方
「合っているはずなのに泣く」場合に考えたいこと
3つのポイントを見直しても泣く場合、次のような要因が重なっている可能性があります。
- 暑さ・蒸れ(服装や室温で不快になりやすい)
- 眠さ・空腹(抱っこ紐の問題ではないタイミング)
- 赤ちゃんの“動きたい”欲求(成長により反り返りが増える)
- 動作で崩れている(静止状態はOKでも生活の中でズレる)
「抱っこ紐が悪い」と決めつけず、いま何が不快なのかを切り分ける視点が大切です。
体型差・月齢差で“正解”が変わる理由
同じ抱っこ紐でも、親の体型(肩幅・胸郭・骨盤)や赤ちゃんの体格・月齢で、最適な位置や締め具合が変わります。
さらにパパとママでも体格が違うので、同じ設定のままだと「どちらかが無理」になりがちです。
だから必要なのは、一般論の正解を覚えるより、あなたの親子に合う“調整ポイントを特定する”こと。
ここは独学だと時間がかかりやすい部分でもあります。
買い替え前にできる、もう一つの選択肢
つらさや不安が続くと、「買い替えた方が早い?」と思いますよね。
ただ、原因が調整のズレや日常動作での崩れであれば、買い替えても同じ悩みが残ることがあります。
買い替え前の選択肢として、個別フィッティング(見てもらう)があります。
どこがズレているかを短時間で特定できると、安心感が大きく変わります。
こんなときは「一度見てもらう」が早いかもしれません
- 3つを直しても、泣き方が変わらない
- 外出・乗せ下ろしのたびに崩れて戻る
- 赤ちゃんの不快と、親の痛みを同時に解けない
- パパに交代すると合わず、結局ママが抱っこ担当になる
次章で、安心して抱っこを続けるための「次の一手」を紹介します。
安心して抱っこを続けるための次の一手
個別に見てもらうと何が分かる?
個別フィッティングの価値は、知識を増やすことではなく、
「原因→直す場所」を最短で特定できることにあります。
位置なのか、密着なのか、姿勢なのか、動作で崩れるのか。
写真や動画では分かりにくいズレも、その場で確認できます。
また、赤ちゃんの不快と親の負担を同時に整えるには、「締める」以外の工夫が必要になることが多いです。
その“あなたの親子に合うやり方”が見つかると、抱っこへの不安がスッと軽くなることがあります。
品川・大森・大井町で相談できるフィッティング
悩みが深いほど、「近くで相談できるか」は大事なポイントです。
Mother Nature’s Sonの抱っこ紐フィッティング講座は、
子育ての悩みを「正しい/間違い」で裁かず、今の親子に合う形に整えることを大切にしています。
目指すのは「泣かせない抱っこ」ではなく、安心して抱っこを続けられる状態。
ママだけでなく、パパも再現できる“家庭内の標準手順”づくりもサポートできます。
「泣かせない抱っこ」ではなく「安心できる抱っこ」へ
赤ちゃんが泣くと、つい「私のせい」と思ってしまいます。
でも多くの場合、原因は能力ではなく、調整ポイントが合っていないだけです。
今日からは、まず「位置・密着・姿勢」の3つだけ確認してみてください。
それだけで、赤ちゃんの表情が変わることがあります。
そして、もし一人で抱えそうになったら、近くで相談できる選択肢を持っておくと安心です。
迷ったときの一言メモ:
苦しそうに見えるときほど「締める」より先に、「腰(支点)→位置(高さ)→密着」の順で整えると、ラクに近づきやすいです。
[関連記事]
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▶︎ 抱っこ紐がつらい・痛いのはなぜ?肩こり・腰痛が楽になる“正しい付け方と調整”完全ガイド
よくある質問(FAQ)
抱っこ紐に入れると毎回泣きます。まず何から見直せばいい?
まずは「赤ちゃんの位置(低すぎないか)」を確認してください。次に「密着(隙間が大きくないか)」「姿勢(ねじれ・反り返りがないか)」の順で見直すと、原因を特定しやすいです。焦ると締めすぎやすいので、締める前に“位置と密着”を整えるのがコツです。
赤ちゃんが「苦しそう」に見えるのは締めすぎが原因ですか?
締めすぎが原因のこともありますが、位置が低い・密着不足・姿勢の崩れ(反り返りやねじれ)でも苦しそうに見えます。締める前に「腰(支点)→位置(高さ)→密着」の順で整えると、締めすぎなくても安定しやすくなります。
YouTubeや説明書どおりに付けているのに泣きます。なぜ?
説明書や動画は「標準的な体型・月齢・静止状態」を前提にしていることが多く、体型差や月齢差、前かがみ・乗せ下ろしなどの日常動作で崩れると不快が出やすくなります。静止状態だけでなく「動いた後にどこがズレるか」まで含めて調整するのがポイントです。
抱っこ紐の中で反り返って泣きます。どう直したらいい?
反り返りは「密着不足」や「位置が低い」ことで起きやすいです。まず赤ちゃんの位置を少し高くし、体に近づける(隙間を減らす)方向で調整してみてください。体がねじれている場合もあるので、左右差がないかも一緒にチェックすると改善しやすいです。
泣くのが怖くて、ついギュッと締めてしまいます。
お気持ちはとても自然です。ただ、締めすぎは赤ちゃんが窮屈になり不快につながることがあります。安定は「締める」だけで作るのではなく、「腰(支点)」「位置(高さ)」「密着」で作れます。まずは締める前に“近づける・高くする”を意識するとラクになりやすいです。
外出先や乗せ下ろしの後に泣きやすいのはなぜ?
乗せ下ろしや前かがみの動作で、赤ちゃんの位置が下がったり密着がほどけたりしやすいからです。外出先では細かく直すより、まず「腰ベルト(支点)→位置(高さ)→密着→肩は微調整」の順でリセットすると戻しやすいです。
パパに交代すると泣きやすい気がします。調整は同じでいい?
体格差(肩幅・胸郭・骨盤)で最適な位置や締め具合が変わるため、同じ設定だとズレて不快が出ることがあります。ただし「調整の順番(腰→位置→密着→肩)」は家族で共通化できます。順番を揃えると再現性が上がり、交代もしやすくなります。
3つのポイントを見直しても泣きます。抱っこ紐が合っていない?
合わない可能性もありますが、まずは「暑さ・蒸れ」「眠さ・空腹」など抱っこ紐以外の要因も確認してみてください。それでも改善しない場合は、体型差・月齢差・日常動作の崩れが絡んでいることがあります。買い替え前に個別フィッティングで原因を特定すると早い場合があります。
安全面が心配です。苦しそうに見えるときに注意すべきことは?
顔や口・鼻の周りが布で埋もれていないか、あごが胸に強く押し付けられていないかは必ず確認してください。不安が強いときや赤ちゃんの呼吸・顔色に違和感があるときは無理に続けず、使用を中断して専門家や医療機関へ相談してください。


