産後・育児中の肩こり腰痛は抱っこ紐が原因?楽になる付け方チェック
公開日:2026/2/5
最終更新日:2026/2/5
産後・育児中の肩こり腰痛は抱っこ紐が原因?楽になる付け方チェック
抱っこ紐を使うたびに「肩がガチガチ」「腰がズキッ」となる…。
それ、産後の体力だけが原因ではなく、抱っこ紐の“調整ポイント”が今の体と赤ちゃんに合っていないだけかもしれません。
この記事では、整体師の視点で「どこを直せばラクになるか」をタイプ別に整理し、日常動作で崩れにくいやり方まで説明します。
気になるところだけ拾い読みしていただいても良いと思います。
産後・育児中に「肩こり・腰痛」がつらくなるのはよくあること
抱っこ紐を使うと、なぜ体がつらくなりやすいのか
抱っこ紐は「手が空く」ぶん、体の一部に負担が集中しやすい道具です。
とくに産後・育児中は、睡眠不足や抱っこの回数増加に加えて、授乳やオムツ替えなどで前かがみ姿勢が増えるため、
首・肩・腰に疲労が溜まりやすくなります。
そこに抱っこ紐の「位置のズレ」「締め具合のズレ」が重なると、体は正直に悲鳴を上げます。
逆に言えば、体のつらさは“今の付け方のどこかに改善余地があるサイン”でもあります。
「産後だから仕方ない」と我慢してしまいやすい理由
育児は「がんばれば乗り切れる」と思いがちです。
でも、肩こりや腰痛が慢性化すると、外出が億劫になったり、寝かしつけが苦痛になったりして、
生活の自由度がじわじわ削られます。
我慢が続くほど、「私の体型のせいかも」「付け方が下手なのかも」と自分を責めやすくなりますが、
それは能力の問題ではありません。
調整ポイントが合っていないだけのことがほとんどです。
実は“抱っこ紐のせい”だけではないケースが多い
ここは整体師として先にお伝えしておきたいポイントです。
肩こり・腰痛には、抱っこ紐以外の要因も混ざることがあります。
- 授乳・スマホ・家事での前かがみ姿勢
- 抱っこ紐以外の“素手抱っこ”の時間
- 骨盤まわりの不安定さ(産後の回復過程)
- 片側抱っこのクセ、利き手側への偏り
ただ、この記事は「原因を全部探す」よりも、まず抱っこ紐でラクになるポイントを最短で見つけるためのガイドです。
まずは次章で、体のつらさが起きる“仕組み”を分かりやすく整理します。
抱っこ紐が原因の肩こり・腰痛が起きる3つの仕組み
支える位置がズレると、肩や腰に負担が集中する
抱っこ紐で理想なのは、赤ちゃんの重さを腰(骨盤まわり)で分散して受けること。
ところが、腰ベルトが緩かったり位置が合っていなかったりすると、支えが肩側に逃げます。
すると、肩こりや首の張りが出やすくなり、「抱っこ紐なのに腕もつらい」という状態にもつながります。
“腰で支えられているか”は、痛み対策のスタート地点です。
赤ちゃんの位置が低いと、腰が先に悲鳴をあげる
赤ちゃんの位置が低いと、重心が下に引っ張られます。
イメージとしては、重い荷物を「腕を伸ばして持つ」ほど腰がつらくなるのと同じです。
「腰が痛い」「骨盤が抜けそう」タイプは、まず赤ちゃんの高さを疑ってください。
高さを戻すだけで「え、こんなに違うの?」となることも少なくありません。
密着不足が「肩だけ痛い」「片側だけ痛い」を招く
抱っこ紐と赤ちゃんの間に隙間があると、親は無意識に赤ちゃんを支えようとして、
肩・腕・背中に力が入り続けます。
さらに、片側に寄った抱き方になりやすく、片側だけ痛い状態が起きがちです。
密着は「きつく締めること」ではありません。
赤ちゃんが窮屈にならない範囲で、体に沿って“近くにいる状態”を作るのがポイントです。
【まずここから】肩こり・腰痛タイプ別チェック
忙しい方向けに結論からいきます。
痛みのタイプごとに、最初に見る場所が違います。
「全部試す」よりも、当たりを付けて最短で直すほうがラクです。
肩・首がつらい人が最初に見るべきポイント
- 腰ベルトが“支点”になっているか(緩いと肩に負担が逃げます)
- 肩ストラップが首に当たっていないか(首寄りは肩こりの定番原因)
- 背中バックルの位置(高すぎ・低すぎで肩の角度が崩れます)
- 赤ちゃんの位置が低すぎないか(低いほど肩が引っ張られます)
まず1分でやるなら:
- 赤ちゃんの位置を「少しだけ高く」戻す
- 腰ベルトが支えられている感覚を作る
- 肩は締めすぎず、首に当たらない位置に整える
腰・骨盤まわりがつらい人が最初に見るべきポイント
- 赤ちゃんの位置が低くないか(腰痛の一番多い原因になりやすい)
- 腰ベルトの位置が合っているか(骨盤の上で支える感覚があるか)
- 反り腰になっていないか(無意識に反ると腰がつらくなります)
- 抱っこ紐なのに腕で支えていないか(密着不足のサイン)
まず1分でやるなら:
- 赤ちゃんを「少し高く」して、体に寄せる
- 腰ベルトを“支点”にして、肩の力を抜く
- 息を吐いて、胸を張りすぎない(反り腰の予防)
「赤ちゃんが苦しそう・泣く」が同時に起きている場合
ここがいちばん難しく感じるポイントです。
「親を安定させたら赤ちゃんが窮屈」「赤ちゃんを優先したら親が痛い」になりやすいからです。
まずは次を順番にチェックしてください。
- 締めすぎていないか(安定させようとしてギュッとやりがち)
- 赤ちゃんの姿勢が崩れていないか(反り返り・体のねじれ)
- 股まわりがきつそうではないか(跡が強い・足が動かしにくい)
- 暑さ・蒸れ(服装・室温で不快になることも)
ポイント:
親のラクさは「締めること」だけで作れません。
高さと支点(腰)を整えると、締めすぎなくても安定しやすくなります。
自己流で直らない理由は「日常動作」にあった
前かがみ・家事で一気に崩れる理由
抱っこ紐は静止していると「できている」ように見えます。
でも育児中は、洗濯・床の物を拾う・荷物を持つなど、前かがみが避けられません。
その瞬間に赤ちゃんの位置が下がったり、肩ストラップがずれたりして、痛みが戻ります。
対策は難しいことではなく、前かがみの“やり方”を変えることです。
腰から折るのではなく、膝を曲げてしゃがむほうが崩れにくく、赤ちゃんも安定します。
乗せ下ろしのたびに痛みが戻る原因
乗せ下ろしの度に、実は少しずつズレます。
「なんとなく入れられるようになった」頃に、ズレが固定されて痛みが慢性化することもあります。
乗せ下ろしの後に毎回やるべきなのは、次の2つだけ。
- 赤ちゃんの高さを戻す
- 腰ベルトの支点を戻す
肩を先にいじると迷子になりやすいので、まずはこの順番を覚えてください。
外出先やパパに交代したあとにズレるポイント
外出先は焦ります。鏡がない。赤ちゃんが泣く。
その状態で「だいたい」で装着すると、いつもよりズレやすい。
さらにパパに交代すると、体格差でフィット感が変わり、痛みが出ることがあります。
だからこそ「家庭内の標準手順」が効きます。
同じ順番で整えるだけで、ママもパパも再現性が上がります。
楽な状態を保つための「戻し方」ミニ手順
ここからは「正しい付け方」ではなく、日常でラクを保つためのポイントです。
育児は毎日続くので、最強なのは“戻せる手順”を持つことです。
動く前に確認したい1つのこと
前かがみや階段、抱っこ紐での移動の前に、
たった1つだけ確認してください。
赤ちゃんが体に「近い」か。
隙間が増えているなら、そこで一度「高さ」と「腰ベルト」を戻すと、崩れ方が変わります。
崩れたときは“ここから戻す”が正解
痛みが出たとき、肩や紐を触りたくなりますが、
先にやるべきは次の順番です。
- 腰ベルト(支点)を戻す
- 赤ちゃんの高さを戻す
- 肩ストラップは最後に“微調整”
この順番にする理由はシンプルです。
支点と高さが整うと、肩を締めなくても安定しやすいからです。
家族で共有したい「抱っこ紐の付け方」
ママの負担を減らす一番の近道は、パパも“同じ手順”でできる状態にすることです。
体格差があるので、細部の締め具合はそれぞれ調整します。
でも、順番は揃えられます。
- 順番は共通:腰ベルト → 高さ → 肩(微調整)
- 数値は別々:パパとママで「ちょうどいい」は違ってOK
- 外出前に1回だけ“動作チェック”:前傾・しゃがむを試す
家族で同じ流れに揃うと、「ママだけが分かる抱っこ紐」から卒業できます。
セルフチェックで改善しない場合の考え方
「全部合っているのに痛い」と感じるとき
チェックを一通りやっても痛い場合、考えられるのは次の2パターンです。
- 静止状態は合っているが、動作で崩れている(前かがみ・乗せ下ろし・外出で戻る)
- 親子の組み合わせに対して最適化が必要(体型差・月齢差・抱っこ紐差)
ここまで来ると、一般的な記事や動画の「平均解」では届きにくくなります。
次の項目のように、“条件”が多いからです。
体型差・月齢差で“正解”が変わる理由
同じ抱っこ紐でも、肩幅・胴の長さ・骨盤の形が違えば、最適な位置や締め具合が変わります。
赤ちゃんも、月齢が上がるほど反り返ったり、景色を見たくて動いたりします。
つまり、必要なのは「正解を覚える」より、
あなたの親子に合う“調整ポイントを特定する”ことです。
買い替え前にできる、もう一つの選択肢
つらさが強いと、買い替えが頭に浮かびます。
ただ、原因が「調整のズレ」なら、買い替えても同じ悩みが残ることがあります。
買い替え前のもう一つの選択肢が、個別フィッティング(見てもらう)です。
自分では気づきにくいズレを短時間で特定できると、最短でラクになりやすいからです。
チェックに当てはまった方へ
- 動画を見ても「結局どこを直せば?」となる
- 日常動作のたびに崩れて痛みが戻る
- パパに交代すると合わない
- 赤ちゃんの不快と親の痛みを同時に解けない
こういう場合は、個別に見てもらうほうが早いことがあります。
次章で、地域で相談できる選択肢を紹介します。
品川・大森・大井町エリアで相談できる抱っこ紐フィッティング
個別に見てもらうと、何がどう変わる?
個別フィッティングの価値は、知識を増やすことではなく、
「原因→直す場所」を一瞬で特定できることにあります。
肩がつらいのか、腰がつらいのか、赤ちゃんの不快が強いのか。
それぞれで見るべきポイントが違うからです。
さらに、前かがみ・乗せ下ろし・外出など「動作で崩れる問題」も、
実際の動きに合わせて“戻し方”まで作れると、日常のストレスが減ります。
今持っている抱っこ紐を活かせる理由
「今の抱っこ紐が合わないのかな…」と不安でも、
実は高さ・支点・密着が整うだけでラクになるケースは少なくありません。
まずは今の抱っこ紐で改善できるかを確かめてから、必要なら買い替えを検討するほうが納得感も高いです。
「痛みを我慢しない育児」への一歩
Mother Nature’s Sonは、子育ての悩みを「正しい/間違い」で裁かず、
今の親子に合う形に整えることを大切にしています。
体の負担が減ると、外出・家事・寝かしつけ・家族時間が回り始めます。
それが本当の価値です。
迷ったら、これだけ覚えてください
肩や腰がつらいときは、肩をいじる前に
「腰ベルト(支点) → 赤ちゃんの高さ → 肩(微調整)」
この順番で戻すと、ラクに近づきやすいです。
[関連記事]
▶︎ 赤ちゃんが抱っこ紐で泣く・苦しそうなときに見直したい3つのポイント
▶︎ 抱っこ紐がつらい・痛いのはなぜ?肩こり・腰痛が楽になる“正しい付け方と調整”完全ガイド
よくある質問(FAQ)
抱っこ紐が原因で肩こり・腰痛になることは本当にありますか?
あります。とくに「赤ちゃんの位置が低い」「腰で支えられていない」「密着が足りない」状態だと、肩や腰に負担が集中しやすくなります。ただし産後の姿勢や疲労など複数要因が重なることも多いため、まずは付け方・調整のセルフチェックから始めるのがおすすめです。
YouTubeや説明書どおりに付けているのに痛いのはなぜ?
説明書や動画は「標準的な体型・月齢・静止状態」を前提にしていることが多く、体型差や赤ちゃんの動き、前かがみ・乗せ下ろしなどの日常動作で崩れると痛みが出やすくなります。静止状態だけでなく「動いた後にどこがズレるか」を見て調整するのがポイントです。
肩が痛い(首こりもある)場合、どこを最初に直せばいい?
まず「腰ベルトが支点になっているか」と「赤ちゃんの位置が低すぎないか」を確認してください。肩を先に締め直すと迷子になりやすいので、基本は「腰ベルト(支点)→赤ちゃんの高さ→肩は微調整」の順で戻すのがコツです。
腰が痛い場合、買い替えた方が早いですか?
買い替え前に、赤ちゃんの位置(低すぎないか)と密着、腰ベルトの支え感を見直す価値があります。原因が調整のズレなら、買い替えなくても改善するケースがあります。セルフチェックで改善しない場合は、個別に見てもらうと原因特定が早いことがあります。
赤ちゃんが抱っこ紐で苦しそう・泣くのは「締めすぎ」でしょうか?
締めすぎが原因のこともありますが、姿勢の崩れや股まわりの圧迫、蒸れなどが影響することもあります。「親を安定させる=締める」になりがちですが、締めすぎなくても「高さ」と「腰で支える支点」が整うと安定しやすくなります。
前かがみや家事をすると、すぐズレて痛みが戻ります。
日常動作で崩れる場合は、前かがみの姿勢(腰から折らず、膝を曲げてしゃがむ)を意識しつつ、「崩れたら戻す手順」を決めておくと楽になります。おすすめは「腰ベルト(支点)→赤ちゃんの高さ→肩の微調整」です。
パパも抱っこ紐を使いたいのですが、同じ調整で大丈夫ですか?
体格差(肩幅・胸郭・骨盤)があるため、同じ設定だと痛くなることがあります。ただし「順番(腰ベルト→高さ→肩)」は家族で揃えられます。家庭内で手順を共通化すると、ママの負担が一気に減りやすいです。
セルフチェックで改善しない場合、どうしたらいいですか?
「どこを直せばいいか分からない」「動作のたびに崩れる」「赤ちゃんの不快と親の痛みを同時に解けない」場合は、個別フィッティングで原因と調整箇所を特定するのが早いことがあります。買い替え前に一度整える、という選択肢もあります。
痛みが強い・しびれがあるときも、抱っこ紐の調整で何とかできますか?
無理は禁物です。強い痛みやしびれが続く場合は抱っこ紐の使用を中断し、必要に応じて医療機関や専門家に相談してください。赤ちゃんの呼吸や顔色などに不安がある場合も、早めの相談が安心です。

