エルゴで肩こり・腰痛になる理由と、正しい付け方の見直しポイント

エルゴを使っているのに、肩こりや腰痛がどんどんつらくなる…。
「公式どおり付けているはずなのに」「この抱っこ紐、私に合っていないのかな」そんな不安を感じていませんか?

実は、エルゴで起きる肩こり・腰痛の多くは、ほんの一部の調整ポイントがズレているだけで起こります。
それは「付け方が間違っている」からではなく、体型や生活動作に合っていない状態で固定されているだけ。

この記事では、エルゴで負担が出やすい理由と、まず最初に見直してほしいポイントを症状別に解説します。

コニー・ベビービョルン・napnapの場合を知りたい方は、「コニー・ベビービョルン・napnapの付け方で間違えやすいポイントまとめ」をお読みください。


エルゴを使っているのに肩こり・腰痛がつらいのはなぜ?

エルゴは人気の抱っこ紐で、しっかり支えられる設計のモデルが多いです。
それでも肩こりや腰痛が出るのは、「あなたの体」や「赤ちゃん」が悪いのではなく、支える場所がズレてしまい、体の使い方が偏るから。

抱っこ紐の負担は、たいてい次のどれか(または複数)が重なって起きます。

「エルゴが合っていない」のではなく起きやすい3つのズレ

まずお伝えしたいのは、「合ってないからダメ」と決めなくていい、ということです。
多くの場合、起きているのは“合う・合わない”よりもズレです。

  1. 腰ベルト位置が低い(腰で支えられず、腰痛や疲労感へ)
  2. 抱っこ位置が低い(体幹で支えられず、肩・腰どちらにも負担)
  3. 肩ストラップを締めすぎ/左右差(首〜肩が張る、片側だけ痛い)

ポイントは「全部を直す」のではなく、最初に当たりをつけること。
後半で症状別に“最優先で見る場所”を示します。

公式どおり付けていても痛みが出る理由

公式の付け方は「安全に使える標準形」が中心で、あなたの体型・赤ちゃんの体重・生活動作までは完全に反映できません。
だからこそ、公式どおりでも次のことが起こります。

つまり必要なのは、手順の暗記ではなく、あなたにとっての調整の優先順位です。

ママ・パパで痛みの出方が違う背景

同じエルゴでも、ママとパパで「痛い場所」が変わるのは珍しくありません。
理由はシンプルで、肩幅・胸郭・骨盤の形が違うからです。

大事なのは、同じ設定を共有するよりも、「調整の順番」を家族で共有すること
(この考え方は記事後半で「家庭内の標準手順」としてまとめます)


まず確認したい:エルゴで“負担が出やすい”ポイント

ここでは、エルゴで肩こり・腰痛が出るときに、特にズレやすいポイントを3つに絞って解説します。
忙しいときは、まずここだけチェックしてみてください。

腰ベルト位置が低すぎると起きる腰痛

腰痛が出る人に一番多いのが、腰ベルトが“骨盤より下”に落ちているパターンです。
腰ベルトは「腰」ではなく、感覚としては骨盤の少し上(おへそ周りに近い位置)で支える方が安定しやすいことが多いです。

腰ベルトが低いと何が起きるかというと、

チェック:鏡で見たとき、腰ベルトが「骨盤の一番出っ張るあたり」より下に落ちていませんか?

肩ストラップが首に当たると肩こりが悪化する理由

肩こりが強いときは、肩ストラップが「肩」ではなく首の付け根に寄って当たっていることがあります。
この状態だと、首〜肩の筋肉が常に引っ張られて、短時間でもつらくなります。

よくあるのが、赤ちゃんを安定させようとして肩ストラップを強く締めすぎること。
安定は「締める」よりも、まず腰ベルトで支点を作る方がラクに作れます。

チェック:肩ストラップが首の付け根に食い込んでいませんか?左右で当たり方が違いませんか?

抱っこ位置が下がると全身がつらくなる仕組み

抱っこ位置が低いと、赤ちゃんの重さが体から離れていきます。
そうすると、体は自然に

つまり、抱っこ位置が低いだけで、肩も腰も同時につらくなりやすい。
まずは「高い位置に近づける」意識を持つだけで、体感が変わる人も多いです。


【症状別】エルゴで最優先に見直す調整ポイント

ここがこの記事の中心です。
“全部”を直すのではなく、あなたの症状に合わせて「最初に見る場所」を決めると、改善が早くなります。

肩・首がつらいときに最初に直す場所

肩こり・首の張りが強いときは、まず肩ストラップを頑張って締めるのを一度やめて、次の順で見直してください。

  1. 腰ベルトで支点を作る(ここが弱いと肩で吊りやすい)
  2. 抱っこ位置を少し高く(低いと肩に来る)
  3. 肩ストラップは“最後に”微調整(締めすぎない)

肩が痛い人ほど「肩で支えている」状態になりやすいので、腰で支える比率を増やすのが最短です。

腰・骨盤がつらいときに見直したい場所

腰痛が強い場合は、まず腰ベルトの位置を見直してください。
腰ベルトが低いと、腰を反らせて支える癖が出て、腰がつらくなります。

見直しの順番はこうです。

  1. 腰ベルトを“上げて”締め直す
  2. 赤ちゃんを体に近づける(密着)
  3. 肩ストラップは支えるより、姿勢を整える程度

腰痛があるときほど、背中を反らせてしまいがち。
反りを減らすには、赤ちゃんを“近く・高く”が基本です。

赤ちゃんが重く感じる・泣くときのチェック点

「重い」「すぐ泣く」「苦しそう」などのときは、親の負担だけでなく赤ちゃん側の不快が重なっている可能性があります。

赤ちゃんの不快を減らす調整は、結果的に親の肩こり・腰痛も減らします。
「赤ちゃん優先=親がつらい」ではなく、同時にラクにできると考えてください。


エルゴで「ラクになる体の使われ方」の解説

ここからは、整体師として「痛みが出る形/ラクになる形」を、できるだけ生活言語で説明します。

腰で支えられていないと疲れがたまる理由

抱っこがラクな状態は、ざっくり言うと体の中心(骨盤〜体幹)で受け止めている状態です。
逆に疲れがたまりやすいのは、肩・首・背中の上の方だけで頑張っている状態

腰ベルトが適切に機能すると、赤ちゃんの重さが「腰の上で乗る」感覚になり、
上半身が引っ張られにくくなります。

肩で吊らないための体重分散の考え方

「肩がつらい」人の多くは、実は肩ストラップが悪いのではなく、腰ベルトの支えが弱いことが多いです。

体重分散のイメージは、

肩を締める前に、腰で支点を作る。
この順番にするだけで、肩の負担が減るケースがよくあります。

赤ちゃんの姿勢と親の姿勢を同時に整えるコツ

赤ちゃんの姿勢が崩れると、親はそれを支えようとして体が無理な形になります。
だから、親だけ整えようとしてもうまくいかないことがあります。

コツは、赤ちゃんを「体に近づける」こと。
近づくと安定し、親の姿勢が整いやすくなります。

「きつく締める」のではなく、近づけた上で、必要な分だけ調整するのが理想です。


静止状態だけでは不十分|日常動作で崩れる原因

ここが、公式情報だけでは埋まりにくい“盲点”です。
家事や外出の中で抱っこ紐は必ずズレます。問題は、そのズレを放置すると痛みが増えること。

前かがみ・家事で起きやすいズレ

前かがみで物を拾う、洗濯を干す、料理をする。
この動作で起きやすいのは、

終わった後に「なんか重い」と感じたら、ズレているサインです。

乗せ下ろし後に必ず確認したいポイント

乗せ下ろしは、最もズレやすいタイミングです。
ここで完璧にやろうとすると大変なので、確認ポイントを2つに絞るのがおすすめです。

この2つだけでも戻すと、肩こり・腰痛が溜まりにくくなります。

外出先・パパ交代後の簡単リセット手順

外出先で全部を調整し直すのは現実的ではありません。
だから、家族で共通化できる「リセット順」を持っておくとラクです。

  1. 腰ベルト(支点)を先に整える
  2. 抱っこ位置(高め・近め)を戻す
  3. 密着を作る
  4. 肩ストラップは最後に微調整

パパ交代のときも「設定を同じにする」より、順番を同じにする方が再現性が上がります。


それでもつらいときに考えたいこと

ここまで見直しても「つらい」が続く場合があります。
そのときに自分を責めないでほしいです。原因はたいてい、努力不足ではありません。

体型差・月齢差で“正解”が変わる理由

同じエルゴでも、体型が違えば最適位置が変わります。
赤ちゃんも月齢で重心や反応が変わるので、数週間単位で最適がズレることもあります。

「前は大丈夫だったのに最近つらい」は、よくあること。
それはあなたが下手になったのではなく、条件が変わっただけです。

買い替え前にできる、もう一つの選択肢

つらいと「買い替え」を考えがちですが、買い替えは時間もお金もかかります。
その前に、今のエルゴで“整える”という選択肢があります。

特に、症状が強い人ほど、自己流の試行錯誤は負担になります。
原因が1〜2か所に絞れれば、一気にラクになることもあります。

「合わない」と決める前に一度整える意味

合わないのか、ズレているだけなのか。
ここが分からないまま買い替えると、次の抱っこ紐でも同じ悩みが出ることがあります。

一度きちんと整えると、

つまり、整えることは「無駄」ではなく、次の行動を合理的にします。


エルゴをラクに使い続けるための次の一手

最後に、「検索が終わる」出口を用意します。
セルフチェックで改善しない場合は、あなたが悪いのではなく、個別に見た方が早い段階に来ているだけです。

個別フィッティングで分かること

個別で見ると、ネットでは分からない「あなたの当たり」が見つかります。

買い替え前に一度整えると、最短でラクになる道が見えます。

パパも再現できる家庭内の標準手順

抱っこがママに集中すると、体も心も消耗します。
夫婦で共有すべきは「設定」ではなく、調整の順番です。

家庭内標準手順(覚えるのはこれだけ):

  1. 腰ベルト(支点)
  2. 位置(高め)
  3. 密着(近め)
  4. 肩は微調整

パパはパパの体に合わせて微調整。
順番が同じだと「どこがズレたか」も共有しやすくなります。

品川・大森・大井町で相談できる場所

もしこの記事のチェックを試しても、

という場合は、買い替え前に一度“今のエルゴを整える”のがおすすめです。

Mother Nature’s Sonでは、理学療法士の視点を取り入れた抱っこ紐フィッティング講座を行っています。
「あなたと赤ちゃんに合う形」を一緒に見つけて、家でもできる形でお伝えしています。

“できてない私”ではなく、“調整ポイントが違っただけ”。
まずは一度、ラクになる形に整えてみてください。



[関連記事]
▶︎ 抱っこ紐がつらい・痛いのはなぜ?肩こり・腰痛が楽になる“正しい付け方と調整”完全ガイド

よくある質問(FAQ)

エルゴを公式どおりに付けているのに、肩こり・腰痛が出るのはなぜ?

公式の付け方は「安全に使える標準形」が中心で、体型差・赤ちゃんの反応差・日常動作でのズレまでは反映しきれません。腰ベルト位置や抱っこ位置が数cmズレるだけでも、肩や腰に負担が集中して痛みが出ることがあります。

まず最初に直すべきポイントはどこですか?

多くの場合、最優先は「腰ベルト(支点)」です。腰で支えられていないと、肩ストラップをどれだけ調整しても肩・首に負担が残りやすくなります。次に「抱っこ位置(高め・近め)」を整え、肩は最後に微調整するのがおすすめです。

肩が痛いので肩ストラップを緩めたいのですが、赤ちゃんが不安定になりませんか?

肩だけを緩めると不安定になることがあります。先に腰ベルトで支点を作り、抱っこ位置を高め・近めに整えた上で、肩ストラップは「締めて支える」のではなく「姿勢を整える程度」にすると安定しやすいです。

腰が痛いときは「腰ベルトを強く締める」ほど良いですか?

強く締めすぎるほど良い、とは限りません。大切なのは「位置」と「支え方」です。腰ベルトが低い位置だと腰が反りやすく、痛みが出やすくなります。まず位置を上げて支点を作り、必要な分だけ締めるのがポイントです。

赤ちゃんが抱っこ紐で泣く・苦しそうな時は、どこを見直せばいい?

抱っこ位置が低い/密着が弱い/左右のねじれなどが原因で不快になっていることがあります。まず「高め・近め」を意識し、隙間が大きくないか、ねじれがないかを確認してください。赤ちゃんの快適が整うと、親の負担も軽くなることが多いです。

外出先やパパに交代した後、すぐ崩れてしまいます。簡単に戻す方法はありますか?

あります。「腰ベルト(支点)→位置(高め)→密着(近め)→肩は微調整」の順で“戻し方”を固定すると、短時間でリセットしやすくなります。設定を同じにするより、調整の順番を家族で揃える方が再現性が上がります。

改善しない場合、買い替えた方がいいですか?

すぐに買い替えと決めなくて大丈夫です。合わないのか、ズレているだけなのかを切り分けるために、まず“整える”のが合理的です。整えた結果、今のエルゴで改善できる場合もあれば、買い替え時に「合う条件」が明確になるメリットもあります。

抱っこ紐フィッティング講座では具体的に何を見てもらえますか?

腰ベルトの最適位置、肩ストラップの当たり方、抱っこ位置が下がる原因(動作の癖)、赤ちゃんが不快になりやすい姿勢などを、あなたと赤ちゃんの組み合わせで確認します。家に帰っても再現できる「家庭内の標準手順」まで落とし込むのが目的です。



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