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[助産師が解説]沐浴の目的や具体的な方法と事前に準備するもの

[助産師が解説]沐浴の目的や具体的な方法と事前に準備するもの

パパ育業が常識になりつつある今、出産前に子育てのことを事前に調べておきたいプレパパのために、沐浴って何のために?どうやるんだろう?など、助産師がレクチャーします。これで育休中のバッチリです👍

沐浴とは?なぜ大人と一緒のお風呂ではダメなの?

生後一か月頃までの赤ちゃんは大人と同じお風呂ではなくベビーバスなどを使って洗って あげましょう。
浴槽には雑菌が存在するため、抵抗力の弱い赤ちゃんは大人と同じお風呂に入ることは避ける必要があります。

新生児期のおふろのことを「沐浴」といいます。
一か月健診で医師の許可が出たら一緒にお風呂にはいれるようになります。

沐浴を行う目的

  • からだを清潔にする・・赤ちゃんは新陳代謝が活発!汗や皮脂汚れがたまりやすいです
  • 全身の状態を観察する・・裸にするので異常を発見しやすいです
  • 血行がよくなり赤ちゃんの成長に繋がる・・良質な睡眠を促したり、哺乳力が増します

  • スキンシップになる・・親子のコミュニケーションになります。パパにもいれてもらいましょう

沐浴を行う具体的なやり方

沐浴を行う上で必要なもの

  • 着替え
・・・肌着とベビー服は予め袖を通して重ねおむつをその上にセットしておく
  • バスタオル・・・1人でいれる場合はおむつの上にひし形に畳んで用意するとスムーズ
  • 沐浴布・・・なくても大丈夫ですがあると赤ちゃんが安心します
  • ベビーバス・・・赤ちゃん専用のもので、毎日しっかり乾燥させて雑菌が繁殖しないように。
  • 洗面器
  • 湯温計
  • せっけん(赤ちゃんも使用可能なもの、弱酸性のものポンプタイプがおススメ!)
  • ヘアブラシ
  • 綿棒

沐浴を行う前に知っておいた方が良いポイント

  1. お湯の量:ベビーバスの 2/3 お湯の温度:37~39°C(肘を入れて熱くない程度)
  2. お部屋の温度:26~28°C前後
  3. 時間帯:毎日同じ時間に入れ、生活リズムをつくるようにしましょう。
  4. ※ただし、空腹、授乳直後は避けるようにしましょう。授乳後 30 分はあけるようにしましょう。

  5. 時間:お風呂の時間は 10 分前後で。
  6. 場所:洗面台、キッチンのシンク、ダイニングテーブル、お風呂場(浴槽の蓋の上は危険なので避けて)、お湯の運びがしやすい場所で
  7. その他
  8. 
・夏場は一日 2 回いれても OK

    ・お尻かぶれがひどい時は沐浴以外に 2 回ほどお尻だけ洗ってあげましょう(バケツを使っても)
    ※膿のような湿疹、湿疹が拡がってひどい場合は小児科を受診するようにしましょう。

沐浴手順

  1. 赤ちゃんを裸にし、頭、お尻を支え、足先からゆっくりお湯に入れましょう。余裕があれば親指と中指で赤ちゃんのお耳を塞いであげてお湯が入らないようにしましょう。
  2. ガーゼで目頭から目尻に向かって拭きましょう(目やにのないほうから拭く)左(右) 眼を拭いたら一度お湯の中で洗いガーゼの別の部分でもう片方を拭きます。
  3. おでこから 3 の字を描くように鼻、頬を拭きます。小鼻、口回りは汚れやすいのでしっかり拭いてあげましょう。湿疹がある場合は泡で優しく洗顔してあげましょう。
  4. 手に泡をとり頭の中心から外側に向かって円を描くように頭を洗ってあげましょう。泡を洗い流したらガーゼを絞って頭を拭いてあげましょう。
  5. 首は親指と人差し指で Y の字を作り親指と人差し指を合わせるように皮膚の重なりをひろげるように洗います。首、わきの下、足の付け根は皮膚が重なっているところなので皮脂がたまりやすいです。しっかり洗ってあげましょう。
  6. 泡をとり、胸、お腹をくるくると円を描くように洗ってあげましょう
。
  7. 腕、手は泡をとり、赤ちゃんの肩をつかみ前後に円を描くように手先に向かって洗いま す。赤ちゃんは手をギュッと握りしめていることが多いので汗や皮脂で臭くなってしまいがちです。赤ちゃんの小指の方から指を入れると手を開いてくれやすいです。手掌も しっかり洗ってあげましょう。また赤ちゃんは手を口に持っていきがちなので片方の手を洗ったらすぐにお湯の中につけて泡を洗い流してあげましょう。
  8. 足は手に泡をとったあとその泡を握りしめたままお湯の中で足の付け根から足先に向かって洗ってあげます。足の付け根をつかみ前後に円を描くように洗ってあげます。
  9. 親指を赤ちゃんの肩、残りの 4 本指はわきの下に入れてあげ、赤ちゃんをゆっくりとうつ伏せにさせ腕にかけてあげます。赤ちゃんの頭を腕にのせたら赤ちゃんの頭から手をそっとスライドさせ、支えていない方の腕を自分の腕にかけてあげましょう。赤ちゃんの頭を左右どちらかに向かせると安定しますよ。
  10. 背中からお尻にかけて円を描くように洗ってあげます。
  11. 親指と中指で赤ちゃんのお耳をとじゆっくりと赤ちゃんを仰向けにさせ元に姿勢に戻します。最後におまたを洗ってあげます。 男の子はおちんちん、たまの後ろまで洗ってあげましょう。 女の子は割れ目をやさしくあらってあげます。
  12. シャワーやかけ湯でせっけんを十分に流します。 一人で沐浴をする場合はかけ湯はしなくても大丈夫です。お湯から出るときは赤ちゃんを振らないようにしましょう。
  13. 赤ちゃんは皮膚が弱いのでこするのではなく、バスタオルで押さえ拭きします。 皮膚が重なっているところは水分がのこりやすいのでしっかり拭いてあげましょう。 赤ちゃんは気持ちよくなるとおしっこをします。身体を拭いたらタオルを外し、おむつをあててあげましょう。片方のテープだけとめておくと良いですよ。
  14. スキンケア 保湿クリームを全身に塗ってあげます。乾燥している部分は気づいたときにこまめに塗 ってあげましょう。
  15. 赤ちゃんに服を着せる 洋服の袖を手繰りよせ赤ちゃんと握手し、そのまま袖を通してあげましょう。脱がせると きは赤ちゃんの肘まで脱がせたあと肘関節を動かないよう支えながら脱がせましょう。
  16. 耳、鼻を綿棒できれいにする。耳は穴の中まで掃除しなくて OK、鼻くそはみえるところだけ綿棒でとってあげましょう。 少し奥のほうであれば無理にとる必要はありません。赤ちゃんはくしゃみなどでだせます。
  17. 赤ちゃんが欲しがれば母乳、ミルクをあげましょう。(湯冷ましは必要ありません)

お臍は 2 週間程度でとれます お臍の消毒は不要ですが綿棒でお臍の溝に沿って水分を拭ってあげましょう。 以下の症状がある場合は小児科の受診をおススメします。 ・出血が止まらないとき ・肉芽(お臍がとれたあとのジャガイモの芽のようなもの)があるとき
・お臍がとれたあと一週間くらい経ってもじゅくじゅくと膿んでいるとき
・お臍のまわりが赤く腫れたり膿んだり臭いにおいがするとき

この記事を書いた人

はじめまして!蘭(らん)と申します。

普段、品川区の病院にて助産師として働いております。
第一子の出産・子育てはわからないことだらけ。
必要なことを、少しでもわかりやすくお伝えし、楽しい妊娠期から出産・子育ての期間を過ごしていただきたいと思って記事を書いています。

ストレスの少ない子育て期を過ごすママは子育てサロンを活用なさってます!

産後は、長いと半年ほど、短くても1ヶ月間はご自宅で赤ちゃんと過ごす時間ばかりになります。
また、赤ちゃんを連れてから子育てサロンへ初参加するより、
余裕のあるマタニティ期から子育てサロンへ参加しておくのがオススメです!

マタニティイベントで予定日の近い、地域のプレママさんとのつながりができるのも、安心して産後を迎えるポイントになります。
マタニティイベントも楽しく過ごせるものも多いですから、ぜひ見てみてください。

産後ママさんから、
「知ってたら、参加したのに」
というお声を聞きます。

子育て期、ママも”わたし時間”を目一杯楽しむのが新常識!

初めての妊娠、出産。わからないことだらけ。
何かと不安になりがちだったり。

ですが、お子さんはママが幸せになってほしいと心から願っていると私たちは思っています。

また、近年は医学的にも、ママの様子がお子様ご自身の愛着形成にも影響があると報告もあります。

ママの幸せは、赤ちゃんの幸せであり、ママと赤ちゃんの幸せがパパの幸せでもあります!!
家族の幸せのスタート地点は、ママの幸せから!ですから!!

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