子育て中のサブスク見直し入門|最初にやるべき整理法
公開日:2025/11/26
最終更新日:2025/11/26
子育て中のサブスク見直し入門|最初にやるべき整理法
産後の生活って、気づかないうちにサブスクが増えていませんか?
「どれが必要で、どれがムダなのか判断できない…」
「育休で収入が減ったのに、サブスクだけは増えてる気がする…」
そんな不安を抱えているママはとても多いです。
でも大丈夫。
家計見直しは“まずサブスクだけ”に絞ると、一気にラクになります。
なぜなら、サブスクは
- 努力しなくても毎月お金が出ていく固定費
- 生活変化で“使わないのに続いてしまう”サービス
- 放置しがちで最もムダが発生しやすい項目
だからです。
また、サブスクの見直しは
「5分の小タスク」で完了するため、育児で疲れている時期でも取り組めます。
この記事では
- 子育て家庭だけが陥るサブスクの落とし穴
- 5分でできる一覧化テンプレ
- ムダを見抜く判断基準
- 夫婦で揉めない会話術
を、やさしく整理してお伝えします。
「完璧に管理しなくてOK」
「今できる分だけで十分」
そんな気持ちで読み進めてくださいね。
[関連記事]
サブスク全体を整理したい方は、まずはこちらのメインガイドも参考になります:
子育て家庭のサブスク見直し完全ガイド|ムダ削減の方法
なぜ“まずサブスク”を見直すべきなのか?(子育て家庭特有の理由)
産後〜育休中は固定費が家計圧迫の主因になる
産後・育休中は
- 収入が一時的に減る
- ベビー用品・ミルク・おむつなどの支出が増える
- 自分の働き方や生活リズムが大きく変わる
という「収入ダウン × 支出アップ」の時期です。
このタイミングでいちばん負担になりやすいのが、毎月自動で引き落とされる固定費=サブスクです。
食費や日用品のような「変動費」は、意識すれば少しずつ減らすことができますが、サブスクは
- 登録したことすら忘れている
- 自動更新になっている
- 毎月同じ日にひっそりと引き落とされる
という性質があるため、気づいたときには家計をじわじわ圧迫していることが多いです。
“気づかない引き落とし”が増える心理構造
サブスクが増えやすいのには、ちゃんと理由があります。
- 「初月無料」「○日間お試し」のハードルの低さ
- ワンタップで登録できる便利さ
- 産後の寝不足で判断力が落ちて「まあいっか」と登録しやすい
そして一度登録してしまうと、
- 解約ページを探すのが面倒
- いつまでに解約すればいいのか分からない
- 「また必要になるかも…」という不安
が重なって、そのまま放置されがちです。
「子育てに実際いくら必要なのか分からず、毎月いくら使っていいのか不安を感じながら暮らしていました。必要なことが特定できて、今は安心できました。」(30代女性)
このように、「なんとなく不安だけど、具体的にどこを見直せばいいか分からない」という状態になりやすいのが、子育て中ママのリアルです。
サブスクは「努力しないと減らない」仕組み
節約というと、「我慢して節約する」というイメージが強いかもしれませんが、サブスクは少し違います。
サブスクは
- 放っておいても減らない
- 意識的に「解約する」という行動をしない限り続く
という意味で、“努力しないと減らない”費用です。
つまり、「がんばって節約する」というよりは、
- 一度立ち止まって
- リスト化して
- まとめて見直す
ことで、今後の何ヶ月・何年分ものムダを一気にカットできる項目だと言えます。
子育て家庭だけが陥る「サブスクの落とし穴」
産後の生活変化で「使わなくなるのに続けてしまう」
独身時代や夫婦ふたりの時にはよく使っていたサブスクも、赤ちゃんが生まれると一気に使わなくなることがあります。
- スポーツジム・オンラインフィットネス
- 雑誌読み放題サービス
- 音楽ストリーミング(通勤時間に使っていたもの)
しかし、生活がガラッと変わった後も、「いつかまた使うかも」と思って解約できないのが落とし穴です。
無料体験 → 自動課金のまま放置
産前産後は、
- ベビーグッズの情報収集
- 育児情報のチェック
- 動画や読み物サービスの無料体験
など、「お得な無料体験」に出会うタイミングがとても多い時期です。
しかしその多くは、
- 解約しないと自動的に課金開始
- 解約の締切日が分かりづらい
という設計になっています。
寝不足や疲れで「解約日の管理」まで手が回らず、気づいたら何ヶ月も課金されていた…というケースは少なくありません。
「子育てに実際いくら必要なのか分からず、毎月いくら使っていいのか不安を感じながら暮らしていました。必要なことが特定できて、今は安心できました。」(30代女性)
このように、「具体的にどのサブスクなのか分からないけれど、なんとなくモヤモヤする」という感覚になりやすいのが特徴です。
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無料体験の落とし穴や、産後に増えやすい“サブスクの罠”を詳しく知りたい方はこちら:
産後・育休の“サブスクの罠”と対策を徹底ガイド
夫婦で使っているつもりが“片方しか使ってない”問題
「家族で使っているから」と思って契約したサブスクが、実は
- ママしか使っていない
- パパしか使っていない
というケースもよくあります。
たとえば、
- パパのゲーム系サブスク
- ママの動画配信サービス
などは、「家族で楽しむつもりで入ったけれど、実際には片方しか恩恵を受けていない」ということも。
この状態が続くと、
- 「私のサブスクだけ贅沢なのかな…」
- 「夫のサブスクには言いづらい…」
といった罪悪感や不公平感につながっていきます。
動画・配送サブスクの“罪悪感”と活用のバランス
一方で、子育て家庭にとっては
- Amazonプライムなどの配送系
- 動画配信サービス
が「心と生活を助けてくれるライフライン」であることも事実です。
夜間授乳や寝かしつけでぐったりしているときに、
- クリック1つで必要なものが届く
- 少しのスキマ時間にドラマや映画で気分転換できる
ことは、ママのメンタルケアとしてとても大切な要素です。
大事なのは、「全部やめる」ではなく「残すものと手放すものを分ける」という考え方です。
まずやるべき“5分でできるサブスク一覧化”
クレカ・口座の明細からの拾い出し方
いきなり完璧なリストを作ろうとすると、心が折れてしまいます。
最初は、クレジットカード・銀行引き落としの明細をざっと眺めるところからでOKです。
ポイントは次の3つだけです。
- 毎月決まった日に引き落とされているものにマークをつける
- 聞き慣れないサービス名をメモする
- 金額よりも「サービス名の洗い出し」を優先する
これだけでも、「自分がどんなサブスクに入っているか」がぼんやりと掴めてきます。
マネーフォワード MEで自動抽出する方法
もし家計簿アプリを使っている、またはこれから使う予定であれば、マネーフォワード MEのような自動連携型アプリがおすすめです。
カードや口座を紐づけておくだけで、
- 毎月同じサービスへの支払い
- サブスクらしい定期支出
が簡単に見えるようになります。
「自分で見つける」のではなく、「アプリに見つけてもらう」感覚で使うと、ぐっとラクになります。
育児中でもできる「5分×小タスク化」
サブスクの一覧化は、一気にやろうとしないことがコツです。
- 今日は「A社のクレジットカードだけ見る」
- 明日は「銀行口座の引き落としだけ見る」
- スキマ時間に「気になるサービス名を検索して何のサブスクか確認する」
というように、5分単位の小さなタスクに分解していきましょう。
「子育てに実際いくら必要なのか分からず、毎月いくら使っていいのか不安を感じながら暮らしていました。必要なことが特定できて、今は安心できました。」(30代女性)
一覧ができてくると、「とりあえずこれとこれは残したい」「これは解約候補かな」と、自然と優先順位が見えてきます。
一覧テンプレ(コピーOK)
以下のようなシンプルな表を、ノート・メモアプリ・スプレッドシートなど使いやすい場所に作ってみましょう。
- サービス名
- 月額料金
- 誰が主に使っている?(ママ/パパ/家族)
- 利用頻度(ほぼ毎日/週1〜2回/月1回以下)
- 用途(育児・家事・趣味・情報収集など)
- 今の気持ち(残したい/保留/解約候補)
「とりあえず埋められるところから」書いていけば大丈夫です。
抜け漏れがあっても、あとからいくらでも追加できます。
ムダなサブスクを見抜く基準(優先順位のつけ方)
①「生活が変わっても必要?」で判断
まずは、「今後の生活が変わっても必要かどうか」という視点で見てみましょう。
- 復職したあとも使い続けているイメージが湧くか?
- 子どもの成長に合わせて価値が上がるサービスか?
逆に、
- 産前のライフスタイル前提のサービス
- 「いつか使うかも」のまま1〜2ヶ月以上触っていないもの
は、解約候補にしてもよいかもしれません。
②「使っているのは誰?」で判断
次に見るべきは、「誰が主に使っているか」です。
- ママのためのサブスク
- パパのためのサブスク
- 家族全員のためのサブスク
家計からまとめて支払っている場合、
- 家族用だと思っていたが、実際はほぼ片方しか使っていない
- 似た用途のサブスクを夫婦それぞれが契約している
ということもよくあります。
③「代替手段は無料である?」で判断
たとえば、
- 情報収集 → 無料ブログ・YouTubeで代替できる
- 音楽 → 無料プランやラジオでも十分な場合がある
といったように、「月額を払わなくても何とかなる」サービスも多くあります。
すべてを無料にする必要はありませんが、
「これは無料でも代わりがきくかな?」と一度立ち止まって考えてみることが大切です。
[関連記事]
残す・手放す基準をもっと詳しく知りたい方はこちら:
子育て家庭の賢いサブスク削減術|残す・手放す基準と最適数
④「思い出投資に回せるか?」の観点
最後に、Mother Nature’s Sonらしい視点として、
「このサブスクをやめたら、その分をどんな“思い出”に変えられるか?」という基準を持ってみましょう。
- 月1,000円のサブスクを2つやめたら、年間24,000円
- ハーフバースデー撮影会の参加費やフォトブック代にあてられる
と考えると、「なんとなく続けているサブスク」よりも、「子どもの成長をカタチに残す体験」の方が、ずっと価値が高く感じられるはずです。
子育て家庭で“残すべきサブスク”とは?
Prime配送(育児の生命線レベル)
子育て家庭にとって、配送系サブスクは「生活インフラ」に近い存在です。
- おむつ・おしりふき・ミルクなどの買い忘れ防止
- 重たいものを自宅まで届けてもらえる
- 外出が難しい時期でも必要なものが手に入る
特に0〜1歳の時期は、
「精神的な安心感」も含めて価値が高いサブスクと言えます。
動画サブスク(夜間授乳・1人時間のメンタルケア)
動画配信サービスも、状況によっては十分「残す価値があるサブスク」です。
- 夜間授乳の合間に、ドラマや映画で一息つける
- 気持ちが沈みがちな日に、バラエティで笑える
- 育児系ドキュメンタリーや情報番組で勉強できる
こうした「心のガス抜き」は、
ママが日々の育児を続けていくための大事な土台です。
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他の子育て家庭で人気のサブスクを比較したい方はこちら:
子育て家庭の人気サブスク徹底比較|本当に必要なサービスだけ残すコツ
フォトブック系は“思い出資産化”として重要
フォトブック系のサブスクや、月1冊無料で作れるようなサービスは、
- スマホに溜まりがちな写真を整理するきっかけになる
- 家族で見返せる“アルバム”という形に変えられる
という意味で、まさに「思い出の資産化」につながります。
家計全体を見直したうえで、こうした「思い出投資」に関わるサブスクは、
無理に削らず、優先的に残してもよい項目です。
逆に“手放すべきサブスク”の特徴
産前は使っていたけど産後は不要になりがちなサブスク
たとえば、
- スポーツジム・パーソナルトレーニング
- 雑誌の読み放題サービス
- 通勤中にしか使っていなかった音楽・ラジオアプリ
など、「今の生活スタイル」と合わなくなったサブスクは、
いったん解約しても問題ないケースが多いです。
夫婦で用途がかぶっている(音楽・Kindleなど)
意外と見落としがちなのが、夫婦それぞれが別々に契約しているパターンです。
- 音楽配信サービスを夫婦で別契約
- 電子書籍の読み放題をパパ・ママでそれぞれ契約
家族共有プランがある場合は、
1つの契約にまとめるだけで大きな節約になることもあります。
月額は小さいのに年間負担が大きいサブスク
月額300〜500円程度のサブスクは、
「このくらいならまあいいか」と続けてしまいがちです。
しかし、
- 月額500円 × 12ヶ月 = 年間6,000円
- 同じようなサブスクが3つあると年間18,000円
となり、「ハーフバースデー撮影会+フォトブック」くらいの予算になってしまいます。
「この500円が、別の何に変わるか?」という視点を持つだけで、
「手放してもいいかも」と思えるサブスクが見えてきます。
夫婦で揉めないためのサブスク見直しコミュニケーション
「責めない」ための伝え方テンプレ
サブスク見直しの話題を出すとき、
「なんでこんなに契約してるの?」
という切り出し方をしてしまうと、どうしても責められたように感じてしまいます。
おすすめは、
- 「一緒に家計を整えたい」
- 「子どもの思い出にお金を回したい」
という「目的」から伝えることです。
たとえば、
「最近、サブスクの引き落としがちょっと気になってて…。
悪い意味じゃなくて、ハーフバースデーの撮影会とかにお金を回せたらいいなと思ってるんだ。
一緒にサブスク一覧を見てみない?」
というような言い方に変えてみましょう。
「私→あなた」ではなく「家族単位」で話す
会話の中で、
- 「あなたのサブスクが多い」
- 「私ばっかり我慢してる」
という表現になってしまうと、どうしても対立構造になってしまいます。
そこで、
- 「うちの家計としてどうするか」
- 「家族全体として何を優先したいか」
という「家族単位」の視点で話すのがおすすめです。
夫婦共有の“一覧表ルール”を作る
サブスクを一覧化したら、その表自体を夫婦の「共通の土台」にしてしまいましょう。
- 表はクラウド(Googleスプレッドシートなど)で共有
- 新しいサブスクに入ったら必ず一覧に追加
- 解約したら「メモ欄」に理由を書いておく
こうすることで、「勝手に契約されていた」「知らないうちに増えていた」というモヤモヤを防ぐことができます。
「子育てに実際いくら必要なのか分からず、毎月いくら使っていいのか不安を感じながら暮らしていました。必要なことが特定できて、今は安心できました。」(30代女性)
感情でぶつかる前に、「一覧表」という共通の“事実”を見ながら話せるだけで、会話のトーンはずっと穏やかになります。
サブスク見直しで浮いたお金を家族の幸せのために使う
サブスク削減=節約ではなく“再配置”
サブスク見直しは、
「我慢するための節約」ではなく「お金の使い道を入れ替える作業」と考えてみましょう。
たとえば、
- あまり使っていないサブスクを2つ解約 → 月2,000円浮く
- それを「思い出予算」として別枠に積み立てる
こうして見える化することで、
「削ったお金で何ができるか」というワクワクに変わっていきます。
月1,000〜3,000円でできる思い出投資
たとえば、浮いたお金でこんなことができます。
- ハーフバースデーの撮影会に参加する
- 1歳バースデーの記念フォトを撮る
- 毎月1冊フォトブックを作る
どれも、数年後・十数年後に見返したときに「残しておいてよかった」と心から思えるものです。
撮影会・フォトブックに回すと幸福度が最大化する理由
形のないサブスクは、「使っているとき」は便利でも、時間が経つと記憶に残りづらいこともあります。
一方で、
- 撮影会でプロに撮ってもらった写真
- フォトブックとして手元に残るアルバム
は、
「家族で何度も見返せる“未来の宝物”になります。
だからこそ、
「なんとなく続けているサブスク」から
「家族の思い出をカタチにする体験」へお金を移していくことが、
子育て期の家計にとってとても大切な視点なのだと思います。
まとめ|まずサブスクから整えると家計が一気に軽くなる
サブスク見直しは、
- 時間も気力もない子育て中ママでも取り組みやすい
- 「一度見直すだけ」で今後の負担が軽くなる
- 浮いたお金を“思い出予算”に変えられる
という意味で、家計見直しのスタート地点にぴったりのテーマです。
今日からできるステップをまとめると、
- クレカ・口座明細をざっと眺めて「サブスクらしき支出」にマークをつける
- 簡単な一覧表を作って、「誰が・どのくらい・何のために」使っているかを書いてみる
- 「生活が変わっても必要?」「思い出予算に回せるか?」の視点で優先順位をつける
- 残すサブスクと手放すサブスクを決め、浮いたお金を撮影会やフォトブックなどの“思い出”に振り向ける
完璧を目指さなくて大丈夫です。
「今日は1つだけ見直す」でも、立派な一歩です。
サブスクが整うと、
家計の数字だけでなく、
「お金の使い方に対する不安」も少しずつ軽くなっていきます。
その先に、
「我が子の成長を、もっと安心して楽しめる暮らし」が待っていますように。
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家計そのものの不安を整理したい方はこちらの記事もおすすめです:
子育て世帯の家計、なぜこんなに不安になるの?
よくある質問(FAQ)
サブスクの見直しは、どのタイミングで始めるのがベスト?
産後〜育休中は「生活が大きく変わる」時期なので、最も効果が出やすいタイミングです。まずはクレカ明細を5分だけ見るところから始めましょう。
夫婦で契約しているサブスクの整理はどう進めればスムーズ?
「あなたのサブスクが多い」ではなく「家族として何を優先したいか」という視点で話すと揉めにくいです。共有の一覧表を作ると話し合いがラクになります。
子育て家庭で絶対に残した方がいいサブスクは?
Amazonプライムなどの配送系、動画サブスク、フォトブック系は“育児の精神的負担を減らす”効果が高いため、優先して残すことをおすすめします。
サブスクをやめても育児の楽しみは減りませんか?
不要なサブスクを手放し、浮いたお金を撮影会やフォトブックなど「思い出を残す体験」に回すことで、むしろ満足度は上がるケースが多いです。
一覧化が面倒で進みません…最低限やるべきことは?
まずは「明細を開いて、サブスクらしき支出に丸をつける」だけでOKです。完璧なリストをいきなり作る必要はありません。


