レシート家計簿の始め方・続け方|子育て家庭のための完全ガイド

子育て中、気づいたらレシートが山になっていませんか?
「記録できてない…」「家計簿続かない…」
そんな自分を責めて、胸がぎゅっと苦しくなる瞬間、ありますよね。

でも、それはあなたの努力不足ではありません。
0〜1歳育児の生活構造では、手入力の家計簿は続くほうが不自然なのです。

そこで本記事では、
レシートを“撮るだけ”で家計が把握できる、子育て家庭のための最適な家計簿の始め方をまとめました。

なぜこれが最適解かというと、
・赤ちゃん連れで記録できない
・レシートが溜まりやすい
・夫婦で負担が偏りがち
といった、子育て特有の問題をすべてカバーできるからです。

難しい専門用語は使わず、選び方・使い方・時短ワザまでやさしくまとめました。
「できる範囲でOK」の気持ちで、どうか気軽に読み進めてくださいね。

レシート家計簿が“続かない”のは、あなたのせいじゃない

0〜1歳育児では「入力家計簿」が物理的に無理な理由

赤ちゃんを連れていると、1日の中で「座って落ち着いて家計簿を書く時間」がほとんどありません。授乳、おむつ替え、寝かしつけ、機嫌の波…。ようやくスマホを触れるタイミングには、自分もヘトヘトで「よし、家計簿をつけよう」とはなかなか思えないですよね。

それでも、従来型の家計簿は「その都度、金額を入力する」ことが前提になっています。これは、独身や共働きフルタイムであっても続けるのが難しい作業です。そこに0〜1歳育児が加わると、入力家計簿が続かないのは、むしろ“当たり前の結果”だと考えて良いくらいです。

家計簿を続けられない=「自分がだらしない」ではなく、今の生活リズムに合っていない手段を選んでいるだけ。ここをまず切り分けてあげることが、とても大切です。

レシートが溜まる構造(行動科学で読み解く)

レシートが溜まるのには、ちゃんと理由があります。行動科学の視点で見ると、以下のような「構造」があります。

この結果、レシートはキッチンの端・バッグの中・リビングの棚など、家のあちこちに散らばっていきます。
処理のタイミングが決まっていないので、「見つけるたびに自己嫌悪」という悪循環が生まれてしまいます。

つまり、「レシートが溜まる」のは、“仕組みがない状態で頑張っているから”起こる自然な現象です。ここを責める必要はまったくありません。

罪悪感を持つ必要はない理由

多くのママが、「レシートが山になっている=家計管理に失敗している」と感じてしまいます。でも実際には、

とも言えます。これは、むしろ家計ときちんと向き合おうとしている証拠です。

必要なのは、自分を責めることではなく、「今の生活でも回る仕組み」に変えること。この記事では、そのための具体的な方法をお伝えしていきます。


レシート家計簿の基本:どこまで記録すればOK?

“全部記録しなくて良い”最適ライン

まず最初にお伝えしたいのは、すべてのレシートを完璧に記録する必要はないということです。
0〜6歳の子どもがいる家庭では、以下のような「ざっくりルール」で十分です。

すべてをミリ単位で管理しようとすると、育児との両立はまず不可能です。
「ざっくりでも家計の流れが見える」ラインを、自分で許可してあげることが、続けるコツになります。

子育て家庭が把握すべき「3つの支出」

子育て家庭で特に把握しておきたいのは、次の3つの支出です。

  1. 食費:大人+子どものミルク・離乳食を含む
  2. 日用品:オムツ・おしりふき・洗剤・ティッシュなど
  3. ベビー関連費:服・おもちゃ・育児グッズ・イベント費用など

これらの合計額が「なんとなく」でも把握できるだけで、家計の安心感はぐっと高まります
逆に言えば、細かいカテゴリ分けや、1円単位の管理は必須ではありません。

レシート家計簿の目的は“節約”ではなく“安心感”

レシート家計簿というと、「節約のためにやるもの」というイメージが強いかもしれません。
もちろん無駄が見えるようになる効果もありますが、子育て期の家計管理の一番の目的は、「このペースで使っても大丈夫そう」と思える安心感をつくることです。

見通しが立つと、

と、前向きにお金を使う判断ができるようになります。
「節約しなきゃ」ではなく、「安心して使えるラインを知るため」にレシート家計簿を使っていきましょう。


撮影認識の精度は?どのアプリを選べばいい?

撮影認識の仕組みと精度のリアル

レシート家計簿アプリの多くは、レシートをカメラで撮影すると、日付・店舗名・金額・品目などを自動で読み取ってくれます。
完璧に読み取れるわけではありませんが、手入力に比べれば「ほとんどの作業を代わりにやってくれる」レベルまで進化しています。

ただし、次のような場合は誤認識が起きやすいです。

これらはアプリ側の問題ではなく、撮影環境を少し整えるだけで改善しやすいポイントです。
「全部正確に読み取らなきゃ」と思うよりも、ざっくり金額が分かればOKというスタンスで使うと、ストレスが減ります。

子育て中ママに向くアプリの選び方

アプリを選ぶ時は、機能の多さよりも、「子育て中の自分でも続けられるか」を基準にしましょう。
チェックしておきたいポイントは、次のような項目です。

どんなに高機能でも、操作が複雑だと寝かしつけ後の5分では触る気になれません
「直感的に使えそう」「画面がスッキリしている」アプリを選ぶのがコツです。

無料で十分?有料との違い

多くのレシート家計簿アプリには、無料版と有料版があります。
子育て家庭にとっては、まずは無料版で十分なケースがほとんどです。

有料版で追加されることが多い機能としては、

などがあります。これらは「余裕が出てきたら検討」でOKです。
まずは無料版で、レシートを撮る習慣がつくかどうかを試してみるのが、現実的で負担の少ない始め方です。

レシートの管理にもおすすめ「家計簿アプリ:マネーフォワード ME」

マネーフォワード ME ロゴ
子育て中のお金への不安にありがちな

・「何にいくら使っているのか、自分でも把握できない…」という“見えない家計の不安”
・「私ばっかり買い物しちゃってる…」んでは?という不安
・赤ちゃんの出費が細かく積み重なるため「家計がコントロールできていないのでは?」という不安

を解消するために開発された「マネーフォワード MEアプリ」!!

便利な機能は
①「いつ・誰が・何を買ったか」 を一目で把握できるカレンダー表示
②夫婦で簡単共有機能で「夫婦の家計のズレの防止」
③「自動家計簿」と「予算機能」で“今月あといくら使えるか”がすぐわかる

まず最初は、無料機能で十分使えます!
無料でも使える機能で

無料で使える連携4枠のおすすめ使い方は

これに加えて、
お買い物ごとの「レシート撮影」の利用で、
子育て費用の8割以上を簡単にアプリに登録することができます。

自分に合ったアプリかどうかは、使ってみて確認するのが一番良いと思いますので、まずは無料DLで試してみてください!

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家計簿マネーフォワード ME - 人気の家計簿(かけいぼ)

家計簿マネーフォワード ME – 人気の家計簿(かけいぼ)
開発元:Money Forward Home, Inc.
無料
posted withアプリーチ

注)PCからはリンクが飛べません


子育て家庭のための「最適レシート管理法」

撮るだけ家計簿の全体フロー

子育て家庭におすすめの「撮るだけ家計簿」の流れは、とてもシンプルです。

  1. 買い物をする
  2. レシートを財布 or 専用ポーチにひとまとめ
  3. 自宅に帰ったら、レシートを“いつもの置き場所”へ置く
  4. 1日1回・まとめてアプリで撮影
  5. 月に1回だけ、ざっくり振り返る

ポイントは、「買い物のたびに入力しない」「撮影のタイミングを1日1回にまとめる」ことです。
これだけでも、手入力家計簿とは比べものにならないくらい、負担が軽くなります。

“1日1回・10秒”で終わるルーチンの作り方

習慣化のコツは、家計簿の時間を別に作るのではなく、すでにある習慣にくっつけることです。たとえば、

など、「毎日ほぼ必ずやっている行動」に紐づけてしまうのがおすすめです。
レシートが数枚なら、撮影自体は10秒〜30秒程度で終わります。

忙しい日のための“スキップOK”ルール

子育て中は、どんなに仕組みを整えても、できない日があるのが普通です。
そのため、あらかじめ

と、自分にスキップの許可を出しておくことも大切です。

それでも1週間以上溜まってしまったら、「全部撮らなきゃ」ではなく、
・金額の大きいレシートだけ撮る
・今月分だけ撮って、古いものは手放す

など、優先順位をつけるのも一つの方法です。


レシート家計簿アプリを比較

撮影精度の比較

アプリごとの撮影精度には多少の差がありますが、主要なレシート家計簿アプリは、どれも一定以上の精度はあります。
子育て家庭で大事なのは、「誤認識があっても大きな支障がないように使う」ことです。

例えば、

といったラフな使い方でも、家計の全体像をつかむには十分役立ちます

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編集部のおすすめは家計簿アプリは「マネーフォワード ME」

家計簿マネーフォワード ME - 人気の家計簿(かけいぼ)

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夫婦共有のしやすさ比較

子育て家庭にとって、アプリ選びの大きなポイントが「夫婦で共有しやすいか」です。

チェックしたいのは、次のような点です。

夫婦で数字を共有できると、「私ばっかり買っている気がする…」というモヤモヤが減り、話し合いの土台にもなります。

無料×簡単×継続しやすいアプリは?

最初の一歩としては、無料で・操作がシンプル・レシート撮影がメインのアプリが向いています。

・細かい資産管理機能は、最初からなくてもOK
・グラフや分析機能も、「まずは使いこなせる範囲で」
という考え方で選ぶと、挫折しにくくなります。

「こんなに多機能なんだから、ちゃんと使いこなさなきゃ」と自分を追い込むのではなく、“撮るだけ機能”だけ使い倒すくらいの気楽さで十分です。


レシートが溜まりすぎる問題の対処法

山になる原因は「トリガー不足」

レシートが山になる一番の原因は、「処理するきっかけ(トリガー)」がないことです。

例えば、

といった状況が重なると、あっという間に「レシートの山」ができあがります。
ここに必要なのは、「やる気」ではなく、ワンアクションで動ける仕組みです。

“放置レシート”の整理ステップ

すでに山になってしまったレシートには、次のようなステップで向き合ってみてください。

  1. 期日を決める(例:今月分だけ処理する)
  2. 古すぎるもの(3ヶ月以上前など)は「見るだけ」で終わりにする
  3. 今月分・先月分など、期間ごとにざっくり分ける
  4. 期間ごとに合計だけメモして、処理完了にする

「全部入力し直す」のではなく、合計額と傾向が分かればOKと割り切ることが大切です。
過去の完璧さよりも、「これから続けられる形」に変えることを優先しましょう。

溜めない仕組みの作り方

今後レシートを溜めすぎないためには、

といったルールを「できる範囲で」決めておくと、グッとラクになります。
大切なのは、自分の生活動線の中で無理なくできる形を見つけることです。


子ども連れ買い物でも続けられる「時短ワザ」

買い物中に記録できない前提で考える

ベビーカーを押しながら、ぐずる子どもをなだめながら、スマホで家計簿入力…。
そんなことをしようとしたら、誰でも心が折れてしまいます。

子ども連れの買い物は、「その場で記録はできない」という前提でOKです。
買い物中は、「レシートを必ず受け取る」「レシートを同じ場所にしまう」ことだけ意識すれば十分です。

自宅に帰ったら“置くだけ”でOKにする方法

自宅に帰ったら、まず荷物を下ろして、赤ちゃんを安全な場所に。
その後、買い物袋をキッチンに運ぶときに、

という一動作をセットにしてしまいましょう。
この「置くだけのルール」ができると、撮影の準備が自然に整います

時短アイテム(クリアホルダーなど)の活用

レシートの一時置きには、クリアホルダーや小さなトレイがとても便利です。
冷蔵庫の横・カウンター・ワークデスクなど、自分がよく通る場所に「レシートポケット」を作っておくと、

というメリットがあります。

「家計管理を頑張る」のではなく、レシートが自然と集まる“レール”を作ってあげるイメージで整えてみてくださいね。


夫婦で支出が偏らないための仕組みづくり

子育て家庭に起きる“実費の偏り”の正体

子どもが生まれると、

など、細かい買い物が一気に増えます。
この多くを、「たまたま買い物に行く機会の多いママ」が自腹で払っているケースがとても多いです。

その結果、

というモヤモヤが生まれます。
これは、誰かが悪いのではなく、支出の見え方が偏る家計構造が原因です。

共同財布・共有口座の作り方

この偏りを減らす方法の一つが、「子ども関連費専用の共同財布・共有口座」を作ることです。

例えば、

といった形です。
こうすることで、「どちらがどれだけ払ったか」という感覚ではなく、「家として、子どもにこれだけ使っている」という感覚に変わっていきます。

優しい会話テンプレ(責めない話し方)

夫婦で家計の話をするのは、勇気がいりますよね。
そんなときは、次のようなフレーズを使ってみてください。

レシート家計簿で数字が見えるようになると、「感情のぶつかり合い」から「事実を一緒に見る」段階に進みやすくなります
会話のスタートには、感謝やねぎらいの言葉を一言添えてあげると、より伝わりやすくなります。


買いすぎ防止に効く「レシート活用術」

レシートを“買い癖の鏡”として使う方法

レシートは、ただの紙切れではなく、その月の「買い癖」がはっきり映る鏡です。

例えば、1週間分のレシートを並べてみて、

といった簡単なチェックをするだけでも、無意識のパターンが見えてきます

予算管理が苦手な人でもできる活用ワザ

予算管理が苦手な場合は、最初から「○円以内におさめるぞ」と決めるのではなく、

というステップをおすすめします。

いきなり大きく削ろうとするとストレスが溜まりやすく、反動でリバウンドしがちです。
“ちょっとずつ”の調整を重ねていくことが、長く続く家計管理のコツです。

衝動買いを抑える“振り返りの型”

月に1回、レシート家計簿を振り返るときに、こんな問いかけをしてみてください。

ここでも大切なのは、自分を責めるのではなく、「次に活かすヒント」を見つけることです。
レシートは、「ダメ出しの証拠」ではなく、次の月をちょっと良くするためのメモとして扱っていきましょう。


“思い出予算”と家計のバランスを整える

家計管理だけが目的になっていませんか?

家計簿に一生懸命になるほど、
「使いすぎてはいけない」「節約しなきゃ」という気持ちが強くなりがちです。

でも、0〜6歳の子どもと過ごせる時間は、人生の中でもほんのわずか。
写真撮影会・お出かけ・習い事など、今しかできない体験にお金を使うことも、とても大切です。

レシート家計簿は、「削るため」だけではなく、
「安心して思い出にお金を使うため」にも役立つツールとして使っていきましょう。

撮影会やイベントを“計画的に楽しむ”方法

例えば、

といった形で、“楽しむための枠”をあえて用意するのもおすすめです。

この枠があるからこそ、「これは家計が許してくれている楽しみなんだ」と自分に言ってあげられ、罪悪感ではなく、純粋なワクワクでお金を使えるようになります。

レシート家計簿が「やさしい家計管理」に変わる理由

レシート家計簿は、使い方次第で、

そんな、ママにやさしい家計管理の仕組みになります。

完璧さを求める家計簿から、心を守るための家計簿へ。
そのための第一歩が、「レシートを味方にする」という発想なのだと思います。


まとめ:完璧ではなく“続けられる仕組み”こそ正解

レシート家計簿が続かないのは、あなたの性格や努力の問題ではなく、
今の暮らしに合っていないやり方を、無理に続けようとしていたからです。

子育て家庭にとっての正解は、

です。

今日からできるのは、レシートの置き場所を決めて、1日1回だけ撮ること。
それだけでも、数週間後には「なんとなく不安」から一歩抜け出せるはずです。

完璧じゃなくて大丈夫。
あなたと家族にとって心地よく続けられる、やさしいレシート家計簿を、一緒に育てていきましょう。

よくある質問(FAQ)

レシート家計簿は毎日つけないと意味がないですか?

いいえ、毎日でなくても大丈夫です。子育て家庭は「1日1回撮る」「まとめて撮る」「できない日はスキップOK」のほうが続きます。家計の全体像が見えれば十分です。

無料アプリだけでも家計管理はできますか?

できます。撮影精度・自動分類・合計表示など、家計の把握に必要な機能は無料版で十分です。有料機能は「余裕が出てから」検討すればOKです。

レシートが溜まりすぎていて、どこから手をつければ良いかわかりません。

まずは「今月分だけ処理する」と期間を決めましょう。古いレシートは合計だけメモして終了でOKです。家計管理は完璧より“再スタートのしやすさ”が大事です。

夫婦で家計簿アプリを共有する方法はありますか?

多くのアプリでアカウント共有が可能です。夫婦で「子ども関連費だけ共同財布にする」など、偏りが出にくい仕組みと組み合わせて使うと効果的です。

レシートの項目が誤認識された場合はどうしたらいいですか?

合計金額さえ合っていれば、細かい分類は無理に直す必要はありません。家計簿の目的は「節約のための精密さ」ではなく「安心感のための見える化」です。

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