おむつ替えのときや寝ているときに、赤ちゃんの足がピーンと伸びて気になることはありませんか?「病気なの?」「発達に影響は?」と心配になるママ・パパも多いですが、これは多くの場合、赤ちゃん特有の原始反射による動きです。

生後5ヶ月の赤ちゃんの足がピーンとなるのは大丈夫?

結論から言うと、多くは正常の範囲です。発達の過程でみられる反射が原因で、月齢とともに落ち着いていきます。

よく見られる「緊張性迷路反射(TLR)」とは

仰向けの状態で頭が後ろに倒れると、足がピーンと伸びて体が反る動きが出ることがあります。これが緊張性迷路反射(TLR)です。逆にうつ伏せでは身体を丸めるようになります。

一般的には生後4ヶ月頃から見られ、1歳頃には消失していきます。

もう一つの原因「緊張性頚反射(ATNR)」とは

仰向けで赤ちゃんの顔を右に向けると右手足が伸び、反対側は曲がる――フェンシングのポーズのような動きは緊張性頚反射(ATNR)です。生後すぐから見られ、多くは生後5〜6ヶ月で落ち着いてきます。

反射はいつまで続く?消失の時期

原始反射は成長に伴って自然に消えていくもの。ピーンとした動きがあっても、発達過程の一部として心配いらないことがほとんどです。

病気や発達異常の可能性はある?

多くの場合は心配いりませんが、次のような様子がある場合は小児科で相談しましょう。

受診を検討すべき症状

  • 足が硬直して曲げられない、強いつっぱりが続く
  • 体全体が反り返って泣き続ける、授乳・睡眠に支障が出る
  • 月齢が進んでも反射が強く残る、動きが極端に強い
  • 発達の遅れ(首すわりや寝返りの遅れ)が気になる
  • 左右差が強い(片足だけ極端につっぱる など)

正常な反射との見分け方のポイント

  • 日常で笑顔や手足の自発的な動きが見られる
  • つっぱりは一時的で、あやすと落ち着く
  • 左右差が強くない、痛がる様子がない

専門機関の参考情報リンク

※本記事は一般的な情報です。気になる症状があれば必ず小児科医にご相談ください。

足がピーンでおむつ替えが難しいときの工夫

横向きでのおむつ替え

仰向けで足が伸びてしまう場合は、赤ちゃんを横向きにして、片足ずつテープを止めるとやりやすくなります。

優しくサポートする曲げ伸ばし

ゆっくりと足を曲げ伸ばししてあげるとスムーズ。力を入れすぎず、赤ちゃんが嫌がるときはやめましょう。

NGなお世話

  • 強引に足を曲げる・押さえつける
  • 赤ちゃんの抵抗を無視して続ける

発育を促すおすすめの遊び・運動

日常にちょっとした遊びを取り入れると、発達を助けながら親子で楽しい時間を過ごせます。

腹ばい運動で首と体幹を鍛える

うつ伏せで顔を上げる練習。目の前におもちゃやママの顔を置くと続けやすいです。

ゆりかご運動でリラックス

仰向けで赤ちゃんの頭と膝を抱えて左右にゆらゆら。身体を丸めることでリラックスが期待できます。

手足の曲げ伸ばし体操

「のびのび〜」と声をかけながら手足を動かすと楽しさUP。運動感覚を養えます。

クロール運動と協調性アップ

仰向けで腕と脚を交互に動かすようサポート。全身の協調性を高めます。

音楽を取り入れた遊び(ベビーリトミック)

音楽に合わせて手を叩いたり身体を揺らす遊びは、親子で楽しめて発達にも良い刺激。

ファーストリトミック(イベントページ)

先輩ママの体験談

  • 「おむつ替えで足がピーンと伸びて大変だったけど、横向きにして片足ずつテープを止めるようにしたら楽になりました」
  • リトミックに参加してから、手足を動かすのが好きになってきました」

赤ちゃんとの時間をもっと楽しくするイベント紹介

この記事は保護者のセルフケアにも配慮しています。困ったときは地域の子育て支援や小児科へ相談して、一人で抱え込まないでくださいね。

よくある質問(FAQ)

生後5ヶ月で赤ちゃんの足がピーンと伸びるのは正常ですか?
多くの場合は原始反射(緊張性迷路反射・緊張性頚反射)による正常範囲の動きです。日常で機嫌がよく、手足の自発的な動きがあれば過度に心配する必要はありません。
受診を検討すべき症状はどれですか?
次のような場合は小児科に相談を:
・足が硬直して曲げられない/強いつっぱりが続く
・体全体が反り返って泣き続ける/授乳や睡眠に支障
・左右差が強い(片足だけ極端につっぱる)
・月齢が進んでも動きが強い/発達の遅れが気になる
反射はいつまで続きますか?
緊張性迷路反射(TLR)は1歳頃に消失するのが一般的、緊張性頚反射(ATNR)は生後5〜6ヶ月頃に落ち着くことが多いです。
おむつ替えがしにくいときのコツは?
横向きにして片足ずつテープを止めると替えやすくなります。足の曲げ伸ばしはゆっくり優しく、嫌がる様子があれば中止しましょう。
足を優しく曲げ伸ばししても大丈夫?
赤ちゃんが抵抗しない範囲なら一般的に問題ありません。痛がる、強く嫌がる場合は中止し、小児科に相談してください。
発達を促すおすすめの遊びは?
腹ばい(うつ伏せ)・ゆりかご運動・手足の曲げ伸ばし・クロール運動・音楽に合わせた手拍子(ベビーリトミック)などが役立ちます。
ファーストリトミック(イベントページ)
参考になる公的情報はありますか?
日本小児科学会
厚生労働省 をご参照ください。
※本記事は一般的な情報です。気になる症状があれば小児科へご相談ください。
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