子育て家庭の食費節約・完全ガイド|買い物・献立・冷凍・生活リズムまで徹底解説
公開日:2025/11/28
最終更新日:2025/11/28
子育て家庭の食費節約・完全ガイド|買い物・献立・冷凍・生活リズムまで徹底解説
子どもが生まれてから
「え、こんなに食費ってかかる?」
「毎日買い物してる気がする…」
と驚いていませんか?
離乳食が始まり、惣菜が増え、外食にも頼りやすくなるこの時期。
“節約したいのに疲れてしまう”のは、あなたが悪いわけではありません。
子育て家庭には、食費が高くなりやすい“構造そのもの”があるからです。
そこで本記事では、
料理が得意でなくても、頑張らなくても、無理に我慢しなくても続く「仕組みの節約」だけをまとめました。
なぜなら、子育て家庭の節約は
- レシピより「買い物回数」が大事
- 我慢より「ロスを減らす仕組み」が大事
- 気合いより「疲れないルーティン」が大事
だからです。
「月3万円は可能?」「買い物を減らすコツは?」「子どもが食べない時は?」「冷凍ストックって何すればいいの?」
そんな具体的な疑問に、すべて“ママ視点”で優しく答えていきます。
肩の力を抜いて、読みたいところから気軽に読んでくださいね。
あなたの家計が少し軽くなり、日々の暮らしに余白が戻りますように。
子育て家庭はなぜ食費が高くなる?まず“構造”を知ろう
離乳食スタートで食費が跳ね上がる理由
0歳後半〜1歳にかけて、急にスーパーで買うものが増えた感覚はありませんか?
母乳やミルクだけの時期と違い、
- ベビーフード・フリージング用の野菜
- 出汁用の昆布・かつおぶし
- 小分けパックのヨーグルト・チーズ
- アレルギーに配慮した専用食材
など、「大人とは別に、子ども用の食材」が追加されることで、食費は一気にアップします。
さらに、離乳食は一度に食べる量が少ないため、使い切れずに捨ててしまうことも。
「子どもが食べる量が少ないのに、なぜかお金だけはかかる」というのは、まさにこの構造が原因です。
買い物回数が増えると出費も増える“育児特有の構造”
子どもが生まれると、買い物はゆっくり計画的に…とはいかなくなります。
「オムツが切れそう!」「離乳食の野菜が足りない!」と、
“足りないものを継ぎ足しで買いに行く”スタイルになりがちです。
買い物に行く回数が増えると、
- ついで買いのお菓子・ジュース
- その日ラクをするための惣菜
- 特売を見て予定外のまとめ買い
など、想定外の出費がじわじわ積み重なります。
「回数が多いほど、1回あたりの“ちょっとした出費”が積もりやすい」のが子育て期の特徴です。
夕方のワンオペが外食・惣菜に向かわせる心理
夕方〜夜は、子育て家庭にとって一番の「修羅場タイム」。
ぐずる子どもをあやしながら料理をするのは、正直かなりハードです。
その結果、
- お惣菜・お弁当に頼る日が増える
- 疲れ切って外食に…という日もある
というのは、とても自然なこと。
ここでもう一つのポイントは、「心の余裕がないほど、“お金で時間を買う”選択をしやすい」ということです。
節約情報は「惣菜は割高だからNG」と言いがちですが、
子育て家庭では、惣菜は“命綱”の日もあるというリアルを前提に考える必要があります。
夫婦で食費感覚がズレやすい背景
食費の話をするとき、多くのママが感じているのが、
「わたしばっかり食材を買っている気がする」という不満です。
なぜズレが生まれるかというと、
- 日々の細かい買い物(牛乳・パン・おやつなど)はママ担当になりやすい
- 夫は月1〜2回の大きなまとめ買いだけをイメージしている
- レシートをまとめて見ていないため、全体像を誰も把握していない
といった構造があるからです。
「どちらが多く払っているか」ではなく、「お互いに見えていない支出がある」という前提で、後半で仕組みづくりを一緒に考えていきましょう。
食費が増える原因を図解で理解(ロス・買いすぎ・手間)
子どもが食べてくれない → ロスが出る仕組み
子どもが小さいうちは、せっかく作ったごはんをほとんど食べてくれないことも多いですよね。
ロスが生まれる典型パターンは、
- 「栄養バランスよく」と頑張って作る
- 子どもの気分や体調で食べむらが出る
- 余りを保存しきれず、結局捨ててしまう
という流れです。
「ちゃんと作ろう」と頑張るほど、ロスが増えて疲れてしまう。
この悪循環から抜けるには、「毎食で完璧を目指さない」「冷凍前提で作る」などの考え方が役立ちます。詳しくは、冷凍ストックの章でお伝えします。
買い忘れ・買いすぎが起きる流れ
買い物中、子どもがぐずったり走り回ったりすると、ゆっくり商品を選ぶ余裕はありません。
その結果、
- 「とりあえず目についた物をかごに入れる」
- 家に同じものがあるのを忘れて重複買い
- 必要なものを買い忘れて、また別の日にスーパーへ
というパターンが起きやすくなります。
これは、「私の管理が甘いから」ではなく、「子連れで落ち着いて考えるのがそもそも不可能な環境だから」。
だからこそ、「買い物の回数を減らす」「買う物の“型”を決めておく」といった、仕組みでカバーする発想が大事になります。
“食費ストレス”の正体は家事負担と時間のなさ
食費の悩みは、数字だけの問題ではありません。
多くの場合、
- 毎日献立を考える mental コスト
- 買い物に行く体力と時間
- 食べてくれないときのがっかり感
- 「また外食にしてしまった…」という罪悪感
これらが積み重なって、「もう食費のことを考えるのがしんどい」と感じさせています。
だからこそ、節約=自分を追い込むことではなく、「考えること・動くことを減らす設計」に変えていくことが大切です。
このあと、具体的な“仕組み化”の方法を一つひとつ見ていきます。
食費節約の基本は「頑張る」ではなく“仕組み化”
節約レシピより先に“買い物動線”を整える
節約しようとすると、つい「節約レシピ」を検索しがちですが、子育て中はレシピの前に“買い物動線”を整えるのが先です。
たとえば、
- 週に何回スーパーへ行くか
- どの曜日にまとめ買いするか
- どの店をメインにするか(ドラッグストア/スーパーなど)
といった、“動き”のルールを決めることで、無駄な買い物が自動的に減っていきます。
買い物を減らす=節約の9割が完了する理由
多くの家庭を見ていると、食費オーバーの大きな原因は
「ちょこちょこ買い」と「ついで買い」です。
週4〜5回スーパーに行っていたのを、週1〜2回に減らすだけで、
- お菓子・ジュースなどの予定外出費が減る
- 惣菜に頼る回数が自然と減る
- 「家にあるもので何とかする」力がつく
というメリットが生まれます。
「特別な節約テクニックより、回数を減らすインパクトの方がずっと大きい」。
これを意識しておくだけでも、考え方がぐっとラクになります。
子育て家庭用の“ゆるい”節約スタンスとは
子育て中の節約で大事なのは、「毎日100点を目指さないこと」です。
おすすめは、こんなスタンスです。
- 平日は「70点でOK」のごはんで回す
- 冷凍ストックと簡単おかずを基本形にする
- 月に数回は惣菜・外食も“必要経費”と考える
実際に、1歳の子どもを育てているママからは、こんな声もあります。
「以前は、インスタで見たおしゃれな献立を毎日真似しようとして、食費も時間もオーバーしていました。
今は『平日は70点でOK、ご褒美デーを1日だけ作る』と決めたことで、気持ちもお財布もだいぶラクになりました。」(30代・1歳ママ)
完璧を目指さないことで、結果的に“続けられる節約”に近づきます。
月3万円は可能?年齢別・家庭別の食費リアルモデル
0歳〜1歳:離乳食期の食費モデル
0歳〜1歳の食費は、
- ミルク代(完全ミルクの場合)
- 離乳食の食材・ベビーフード
- 大人の食費(惣菜・外食含む)
の合計で考える必要があります。
目安としては、
- ミルク代:月5,000〜10,000円前後
- 離乳食・子ども用食材:月3,000〜6,000円前後
- 大人2人の食費:月20,000〜30,000円前後
といったイメージで、合計3万〜4万5千円程度に収まるケースが多いです。
もちろん、完全母乳かどうか、ベビーフードをどのくらい使うかによって大きく変わります。あくまでも「イメージの枠」として捉えてくださいね。
夫婦+子ども家庭の平均実例
実際のママたちから聞いた、リアルな食費の声をいくつか紹介します。
- 夫婦+0歳児/都内マンション暮らし
→ 月の食費:4万2千円前後(うち、惣菜・外食が1万円ほど) - 夫婦+1歳児/地方都市・車移動メイン
→ 月の食費:3万5千円前後(週1まとめ買い+週1ちょい足し) - 夫婦+2〜3歳児/実家から野菜支援あり
→ 月の食費:3万円前後(米・野菜にお金がかかりにくいパターン)
同じ「夫婦+子ども」でも、住む地域やライフスタイルで数字は大きく変わることが分かります。
「うちは平均より多いからダメ」ではなく、「我が家の暮らし方に対してどうか?」で考えるのがポイントです。
月3万円を“無理なく”達成できる家庭の条件
月3万円という数字は、SNSでもよく見かけますが、
無理なく達成できる家庭には、いくつか共通点があります。
- 実家からの食材支援がある(米・野菜など)
- 外食・テイクアウトは月数回までと決めている
- 買い物は基本週1〜2回に固定
- 冷凍ストックや作り置きが習慣化している
逆に、「ワンオペが多い」「夫の帰宅が遅い」「保育園送迎+仕事あり」の家庭は、月3万円を目指すと心身ともにきつくなることも。
その場合、
- まずは「今より5,000円減らす」
- 惣菜の回数をちょっとだけ減らす
- 外食の頻度を見直す
など、“一気に理想値”ではなく“少し現実寄りの改善”を目標にするのがおすすめです。
【買い物術】買い物回数を減らすだけで節約は8割成功する
まとめ買いがストレスなく続く3ステップ
まとめ買いが苦手なママでも続けやすいステップは、次の3つです。
- 「買う物の型」を決める
例)肉3パック・魚2パック・野菜5〜6種類・豆腐・卵・牛乳2本…など、毎週ほぼ同じ。 - 冷蔵庫の“余白”をキープする
詰め込みすぎると何があるか分からなくなり、ロスが増えます。 - 1週間のざっくり献立を決めてから行く
「カレーの日/麺の日/丼の日」程度でもOK。
「完璧な献立表」を作る必要はありません。
“だいたいこれくらい買う”という型を持つことが、買い物の迷いと無駄を減らすコツです。
子ども連れ買い物を“週1”にする工夫
子ども連れでの買い物は、それだけで一仕事。
週に3〜4回行っていた買い物を「週1のまとめ買い+どうしても足りない時のちょい足し1回」にできると、かなりラクになります。
そのための工夫としては、
- ネットスーパーや生協を活用して、重いものは家に届けてもらう
- 夫がいる週末に、一緒にまとめ買いに行く
- 買い物リストをスマホのメモ・アプリで家族共有する
夫婦で「買い物の役割分担」を話し合っておくと、
「わたしだけが買い物担当」という不公平感も減りやすくなります。
買いすぎを防ぐレシート家計簿の使い方
買い物の振り返りには、レシート家計簿がとても相性が良いです。
やり方はシンプルで、
- レシートは1週間分、袋や箱に入れておくだけ
- 週末に「どのお店でいくら使ったか」だけをアプリ・メモに入力
- 「お菓子・ジュース・惣菜」の合計をざっくり把握する
細かく品目まで分類しようとすると続かないので、
「どこで、どのくらい、何回も買っているか」が分かれば十分です。
実際に、この方法を取り入れたママからは、
「レシートを全部入力するのは挫折しましたが、『惣菜とお菓子だけ合計を出す』に変えたら一気にハードルが下がりました。
結果的に、『今月は惣菜の回数をあと2回だけ減らしてみようかな』と、具体的に考えられるようになりました。」(30代・0歳ママ)
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1週間献立と“ローテ献立”で考える手間をゼロに
子どもも食べやすい“共通食材”を中心に
子育て家庭の献立で鍵になるのは、「大人と子どもで共通の食材を使う」ことです。
例えば、
- 鶏むね肉・ひき肉・豆腐・卵
- にんじん・じゃがいも・玉ねぎ・ブロッコリー
- うどん・そうめん・ごはん
などは、味付けを変えれば大人も子どもも食べやすい“万能食材”。
「子ども用に別メニューを作る回数」を減らすことで、時間も食費も同時に節約できます。
ローテ献立(3パターン×平日)の作り方
毎日違う献立を考える必要はありません。
平日は、次のようなローテパターンを3つ作っておくと、とてもラクになります。
- Aパターン:カレー → 焼き魚 → 丼 → 麺 → 煮物
- Bパターン:炒め物 → ハンバーグ → 鍋 → 丼 → 麺
- Cパターン:丼 → 麺 → カレー → 焼き魚 → おでん
「今週はA」「来週はB」と選ぶだけにすると、
「今日なに作ろう…」という悩みからかなり解放されます。
離乳食と大人ごはんを同時につくる方法
離乳食期は、大人用を作りつつ子ども用も…と、キッチンがバタバタしがちです。
同時に進めるポイントは、
- まず子ども用の「薄味ベース」を作る
- 大人用は後から味を足す
- 具材を小さく切っておけば、取り分けもしやすい
例として、シチューの日なら、
- にんじん・じゃがいも・玉ねぎ・鶏肉をやわらかく煮る
- 離乳食用に、味付け前の具材とゆで汁を取り分ける
- 大人用の鍋にルウや牛乳を加えて仕上げる
この流れに慣れると、「子ども専用メニューを一から作らなくていい」ので、時間もガス代も節約できます。
冷凍×ストックが最強。これだけは作っておきたい基本セット
平日が劇的に楽になる“神ストック”5選
子育て家庭におすすめの「神ストック」は、次のようなものです。
- 小分けごはん(ラップや保存容器で冷凍)
- 刻み野菜ミックス(にんじん・玉ねぎ・ピーマンなど)
- ゆでて刻んだブロッコリー・ほうれん草
- 下味冷凍した肉(しょうゆ・みりん・酒など簡単な味)
- うどん・パスタなどの冷凍麺
これらが冷凍庫にあるだけで、
「ごはんどうしよう…」と思った時にも、10〜15分でなんとかなる安心感があります。
冷凍が苦手でも続く3つのコツ
冷凍が苦手なママにこそ試してほしいのが、次の3つです。
- 「ラベリング」を習慣にする
日付と中身を書いたマステをペタッと貼るだけでOK。 - 「使う前提で作る」こと
冷凍するだけで満足せず、「〇曜日に使う」「カレーに入れる」など用途をイメージしておく。 - 冷凍庫の“7割運用”
パンパンに詰めずに余白を作ることで、中身が見えやすくなります。
食材ロスがほぼゼロになる冷凍ルール
ロスを減らす冷凍ルールは、とてもシンプルです。
- 「このままだと使いきれないかも」と感じたタイミングで冷凍
- 週1回、冷凍庫の中身をざっと見て“使い切りメニュー”を作る
- 「冷凍庫にあるもので1品作る日」を決める
たとえば、金曜日は「冷凍庫整理デー」として、
余っている野菜・肉をすべて入れたスープやカレーにしてしまうのも一つの方法です。
“ロスを出さない”だけで、実質的にはかなりの節約効果があります。
子どもが食べてくれない日の“即席5分ごはん”
食べムラ期の救世主レシピ
1〜2歳の食べムラ期は、「昨日は好きだったのに今日は全然食べない…」ということが頻発します。
そんなときに頼りになるのが、“とりあえずこれなら食べやすい”メニュー。
例としては、
- やわらかうどん(卵とじ・野菜少し)
- おじや・雑炊
- しらすごはん・納豆ごはん
- 野菜入り卵焼き
「栄養バランスは1週間単位で見ればOK」と考えて、
食べてくれる日にはしっかり、食べない日は“食べられるものを”で十分です。
疲れた日こそ“罪悪感ゼロ”の即席献立
ママの体力が限界の日は、レトルトや冷凍食品に頼っても大丈夫。
むしろ、「疲れている日に頑張りすぎること」の方が、長期的には家族の負担になります。
例えば、
- レトルトカレー+冷凍ブロッコリー+ヨーグルト
- 冷凍チャーハン+スープ+ミニトマト
- 冷凍うどん+温泉卵+野菜少し
これでも、立派に1食。
「今日はこれでOK」と自分に言ってあげることも、子育て期の大切なセルフケアです。
ワンオペ夜に備える「保険メニュー」
パパの帰りが遅くワンオペが続く家庭ほど、
「冷凍庫に保険メニューを持っておく」ことが、心の安定につながります。
保険メニューの例:
- 冷凍うどん・冷凍ごはん
- 冷凍お好み焼き・たこ焼き
- 冷凍の焼きおにぎり
- 常温で保存できるレトルトスープ
「どうしても無理な日は、この中から選べばいい」と決めておくと、
夕方〜夜の不安が少し軽くなります。
夫婦で“食費の不公平感”をなくす方法
なぜママばかり食材を買っているのか?理由を可視化
「私ばっかり買ってる気がする」というモヤモヤは、
“体感”だけで話すとケンカになりやすいもの。
そこでまずは、
- 1ヶ月だけ「誰が・どのお店で・いくら払ったか」をざっくりメモする
- レシート家計簿アプリやスプレッドシートで合計を出す
といった形で、「数字」として可視化してみましょう。
実際にやってみると、
「夫も意外とコンビニで飲み物やお菓子を買っていて、私はスーパーの食材が多い、など“偏りの性格”がわかりました。
『お互いに見えていない支出があるんだね』と話せたことで、責め合いにならずに済みました。」(30代・2歳ママ)
夫婦の食費ルール3タイプ
夫婦での食費の分け方には、ざっくりと次の3タイプがあります。
- 共同タイプ
共通の口座・財布から食費をすべて出すスタイル。
→ 「誰が多く払っているか」を気にしなくて済みます。 - 折半タイプ
食費の予算を決めて、半分ずつ負担するスタイル。
→ 収入差が少ない夫婦には向きます。 - 役割タイプ
「スーパーでのまとめ買いは夫」「日々の足りないものは妻」など、担当を分けるスタイル。
→ 分担後も、必ず年に数回は「見直しタイム」を持つのがおすすめです。
どれが正解というより、「我が家の働き方・収入・ワンオペ状況に合っているか」が一番大事です。
夫婦間の共有の伝え方|責めずに共有するコツ
食費の話を切り出すときは、「あなたが○○だから」ではなく、「今の家計の状態を一緒に見たい」というスタンスがポイントです。
例えば、こんな言い方があります。
-
①現状共有から入る
「最近、食費が思ったより多くなっていて、私もどうしたらいいかモヤモヤしてて…」 -
②責めるのではなく“チーム感”を出す
「どちらが悪いとかじゃなくて、現状を一緒に見て、ちょっとラクになる方法を一緒に考えたいなって思ってる」 -
③提案は“選択肢”として出す
「例えば、食費用の共同財布を作るとか、週1のまとめ買いを一緒に行くっていうのはどうかな?」
「責めたいわけじゃなくて、安心したいだけ」という気持ちを、言葉にして伝えることが大切です。
節約して浮いた分は“思い出予算”へ|子育て期にこそ大事にしたい理由
撮影会・体験イベントの価値と費用感
子どもが0〜6歳の時期は、あっという間。
ハーフバースデー、1歳の誕生日、季節のイベント…
「今しかない瞬間」を写真や体験として残しておきたいと感じるママも多いはずです。
撮影会や体験イベントには、たしかに1回あたり数千円の費用がかかります。
でも、何年経っても見返せる“心の資産”になるという意味では、とてもコスパの良いお金の使い道でもあります。
節約と息抜きのバランスをとる方法
食費を節約できるようになると、
「浮いたお金をどう使うか?」という選択肢が生まれます。
おすすめは、
- 毎月の食費のうち「●円は思い出予算」と決めておく
- 撮影会・イベント・家族での外食など、心が満たされることに使う
「節約=我慢」だけでは、いつか必ず反動がきます。
ほどよい息抜きと、“大切な瞬間にお金を使う喜び”をセットにしておくことで、節約そのものも続けやすくなります。
“無駄を削って大事なものに使う”家計設計
食費節約のゴールは、単に金額を減らすことではありません。
「無駄を削って、大事なものに回せるようにすること」です。
毎月の振り返りで、
- 惣菜・外食・お菓子など、「なくても良かったかも?」と思える出費
- 撮影会・絵の具遊び・家族でのお出かけなど、「お金をかけてよかった」と思える出費
を一度書き出してみると、
「これからも残したい支出」と「少しずつ減らしていきたい支出」が見えやすくなります。
まとめ|完璧じゃなくてOK。続けられる仕組みがすべて。
子育て家庭の食費が高くなりやすいのは、
あなたの管理が甘いからでも、頑張りが足りないからでもありません。
離乳食や食べムラ、ワンオペの夕方、夫婦の感覚の違い…。
“構造として、食費が上がりやすい・家事負担が大きくなりやすい時期”だからこそ、
気合いや根性ではなく、「仕組み」でラクにしていくことが大切です。
この記事で紹介したのは、
- 買い物回数を減らすだけのシンプル節約
- ローテ献立で「考える負担」を減らす方法
- 冷凍ストックで平日をラクにする工夫
- 夫婦で不公平感を減らすための見える化と会話
- 節約して浮いたお金を“思い出予算”に回す考え方
どれも、「完璧にできた日だけが成功」ではなく、
「少しでもラクになったら、それで十分合格」な取り組みばかりです。
今日からできそうなことを、ひとつだけでも選んでみてください。
それだけでも、来月の食費と、あなたの心の重さは、きっと少し軽くなります。
がんばりすぎず、ゆるく長く続けていきましょう。
あなたと家族の暮らしが、すこしでも心地よくなりますように。
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よくある質問(FAQ)
子育て家庭の食費が高くなる一番の理由は何ですか?
離乳食期の追加食材・買い物回数の増加・夕方のワンオペ負担により、惣菜や外食に頼りやすくなる「構造」が最大の要因です。
月3万円の食費は現実的ですか?
家庭の状況によります。実家支援がある・外食が少ない・まとめ買いが習慣化している家庭は達成しやすく、ワンオペや仕事復帰後の家庭は無理なく5,000〜1万円減を目標にするのがおすすめです。
買い物の回数はどれくらいに減らすべき?
理想は「週1のまとめ買い+ちょい足し1回」。回数が減るほど、ついで買い・惣菜依存・買い忘れが減り、結果として大幅な節約につながります。
冷凍ストックは何から始めるといい?
まずは「小分けごはん」「刻み野菜ミックス」「冷凍麺」「下味冷凍肉」などの“5つの神ストック”から始めると、平日の負担が大幅に減ります。
夫婦の食費負担の不公平感はどう解消できますか?
1ヶ月だけ「誰が・どこで・いくら払ったか」を可視化し、責めずに“チームとして家計を見る”会話をすることが第一歩です。共同財布・役割分担などの仕組みで改善できます。



