産後・育休の“サブスクの罠”と対策を徹底ガイド

産後や育休中、気づかないうちにサブスクの契約が増えていませんか?
「無料体験のまま課金していた」「使っていないのに引き落とされ続けていた」──そんな経験をしたママはとても多いです。

この記事では、産後特有の“サブスクの罠”と、その原因となる心理・生活リズムをやさしく解説します。
さらに、今日からできる対策や、現役ママの「私はこれをやめました」体験談も交えて、
無理なく家計の不安を減らす方法をまとめました。

難しい家計管理の知識は必要ありません。
読みながら「うちもこれありそう…」と当てはめるだけで、サブスクの見直しポイントが自然とわかる内容になっています。
授乳の合間やお昼寝中に、気軽に読み進めてみてくださいね。



産後・育休中にサブスクが増える“心理”とは

寝不足×孤独感がサブスク契約を増やす理由

産後のママは、睡眠不足と慣れない育児で、心も身体もいっぱいいっぱいになりがちです。
そんなとき、スマホ一つで「届く」「見られる」「楽しめる」サブスクは、とても魅力的に見えます。

たとえば、

こうした情報は、疲れた心に“少しでも楽になれそう”という希望を運んできてくれます。
その結果、「とりあえず登録しておこう」「今しんどいし、これくらいいいよね」と、気づかないうちにサブスクが増えていきます。

「今だけ無料」が判断力を鈍らせる産後特有の状態

産後はホルモンバランスの変化や寝不足の影響で、冷静な判断がしづらくなります。
そこに「今だけ無料」「○日間お試し」の言葉が重なると、次のような心理が働きやすくなります。

この「後で解約すればいいや」が、のちのち“いつの間にか本契約になっていた”につながります。
産後の生活は、一日一日を乗り切るだけで精一杯。解約の期日を覚えておく余裕がないのは、ある意味、自然なことです。

夜間授乳中は“動画サブスクの沼”に入りやすい

夜間授乳の時間は、ママにとってほぼ唯一の「一人でスマホを触れる時間」でもあります。
その時間を支えてくれる動画サブスクは、心の安定剤のような役割も果たしてくれる大事な存在です。

しかし一方で、

といった状態になりやすく、「心の支えになっているサブスク」と「なんとなく続けているサブスク」の線引きが曖昧になってしまいます。


子育て家庭に多いサブスクの落とし穴

気づかないまま毎月引き落とされる“休眠サブスク”

サブスクの怖いところは、「使っていなくても、自動で引き落とされる」という点です。
特に子育て家庭では、次のような“休眠サブスク”がたまりがちです。

毎月数百円〜1,000円のサブスクでも、3〜4個重なると月数千円、年間で数万円になることもあります。

夫婦で重複契約してしまうパターン

もう一つの落とし穴が、「夫婦それぞれが、似たようなサブスクに入っている」ケースです。

お互いに「相手が何に入っているのか」をよく知らないまま契約していると、結果的に重複した固定費を払っていることも少なくありません。

「子育てに実際いくら必要なのか分からず、毎月いくら使っていいのか不安を感じながら暮らしていました。サブスクもそれぞれバラバラに入っていて、見直したら同じようなサービスに夫婦で二重に払っていたことに気づきました。必要なことが特定できて、今は安心できました。」(30代女性)

「便利そう」で始めて使わなくなるサブスクの共通点

「便利そうだから」「周りのママも使っているから」という理由で始めたサブスクは、実は次のような特徴を持っていることが多いです。

つまり、「良さそう」だけで選んだサブスクは、“今の生活・今の自分”にフィットしないと休眠化しやすいのです。


“無料体験の罠”と家計への影響

無料体験のまま課金に突入する仕組み

多くのサブスクは、「○日間無料」「初月無料」といったキャンペーンを用意しています。
その多くは、最初にカード情報を登録し、解約しない限り自動で有料期間に移行する仕組みになっています。

この仕組み自体は違法でも不誠実でもありませんが、産後のママの状況を考えると、

といった理由から、結果として意図しない課金が始まりやすいのです。

産後の生活リズムでは解約を忘れやすい

産後〜育休中の生活は、日によってまったく違います。
赤ちゃんの機嫌・体調・夜泣き・予防接種など、スケジュールの多くが「赤ちゃん基準」で動きます。

その中で、

といったタスクは、どうしても優先順位が下がり、後回しになってしまいます。
その結果、「気づいたときにはもう課金が始まっていた」という状況が生まれます。

無料体験を賢く使うための3つのルール

それでも、無料体験自体が悪いわけではありません。
「使い方のルール」を決めておくことで、家計へのダメージを防ぎながら賢く活用することができます。

  1. 登録した日に、スマホのカレンダーに「解約日」を入れる
    無料期間終了の2〜3日前にアラーム付きで登録しておくのがおすすめです。
  2. 無料体験中に「使った日数」をざっくりメモしておく
    ほとんど使わなかった場合は、延長せずスパッと解約する判断がしやすくなります。
  3. 「続ける場合の上限金額」を最初に決めておく
    他のサブスクとのバランスを見て、「この金額を超えたらどれかをやめる」と決めておきましょう。

産後〜育休で使わなくなるサブスク一覧

通う系(ジム・英会話・サロン)

産前までは快適に通えていたジムや英会話、エステなどの「通う系サブスク」は、産後になると一気にハードルが上がります。

結果として、「ほとんど利用していないのに、毎月の会費だけ払っている」状態になりがちです。
産後すぐ〜0歳代は、一度解約・休会を検討しても良いサブスクの代表例と言えます。

まとまった“一人時間”前提のサブスク(雑誌・学習系)

電子書籍・雑誌読み放題、オンライン講座・学習系サブスクなど、
「じっくり腰を据えて楽しむ」ことが前提のサービスも、産後すぐの時期には活用しづらいことが多いです。

もちろん、息抜きとして楽しめるのであれば良いのですが、

という状況になっている場合は、一度解約して、「またゆっくり楽しめる時期が来たら再開する」という選択肢も考えてみましょう。

新生児期だけ活躍するサブスク(用品サブスク)

新生児〜生後3ヶ月ごろに活躍するベビーベッドや揺れるバウンサーなどは、月齢が上がると出番が減っていきます。
用品サブスクを利用している場合、

というケースも多く見られます。

「子育てに実際いくら必要なのか分からず、毎月いくら使っていいのか不安を感じながら暮らしていました。赤ちゃん用品のサブスクも、いつやめたらいいのか分からずズルズル続けていたのですが、必要な時期だけに絞ったら、必要なことが特定できて、今は安心できました。」(30代女性)


現役ママの「私はこれをやめました」体験談

無料体験→解約し忘れで3ヶ月課金したケース

あるママは、産後すぐの頃に「育児の合間に英語に触れたい」と思い、英語学習系アプリの無料体験に登録しました。

このケースから学べるのは、「無料体験=期限付きのタスク」だと意識すること
使ってみて「今の自分には合わない」と感じたら、早めに解約してOKです。

夫と私で同じ動画サブスクに入っていたケース

別のママからは、こんな話も聞きました。

このご家庭では、夫婦で話し合いをして、

というルールを決めたことで、不公平感が減り、家計も気持ちもスッキリしたそうです。

赤ちゃんグッズのサブスクをやめて購入に切り替えた理由

赤ちゃんグッズのサブスクを利用していたママは、こう振り返っています。

この体験からも分かるように、お金だけでなく「手間」と「気持ちの負担」も含めて見直すことが大切です。


今日からできる“サブスクの罠”対策

スマホ1つでできる:5分のサブスク棚卸し

本格的な家計簿が続かなくても、サブスクだけのミニ棚卸しなら、5分程度で始められます。

  1. スマホの「App Store/Google Play」のサブスクリプション一覧を開く
  2. クレジットカードの明細アプリや、マネーフォワード MEなどで「毎月同じ金額が引き落とされている項目」をチェックする
  3. 「今も使っている」「しばらく使っていない」「まったく覚えていない」の3つに分類する

「しばらく使っていない」「覚えていない」に入ったものから、1つだけ解約候補を選ぶところから始めてもOKです。

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無料体験は「カレンダー通知」で確実に守る

無料体験を利用するときは、必ず登録したその日にカレンダーアプリでリマインド設定をしておきましょう。

この一手間をかけるだけで、「うっかり継続してしまった…」を大きく減らすことができます。

夫婦で揉めないサブスク整備の会話テンプレ

サブスクの話題は、お金の話でもあり、趣味の話でもあり、意外とデリケートです。
揉めずに話し合うためには、「責める」のではなく「一緒に整える」というスタンスが大切です。

たとえば、こんな言い方がおすすめです。

「削るための話」ではなく、「家族のために整える話」として切り出すと、お互いに前向きに話し合いやすくなります。


サブスク削減で“思い出予算”を作る方法

浮いた1,000円の行き先を「可視化」する

サブスクを1つ見直して月1,000円浮いたとします。
その1,000円をただ「節約できた」で終わらせるのではなく、ぜひ「行き先」を決めてあげてください。

こうして「使わないサブスク」から「家族の思い出」にお金が移動すると、
家計の数字だけでなく、ママ自身の満足感・安心感も大きく変わってきます。

フォトブック・撮影会に回すと満足度が高い理由

サブスクは解約すれば消えてしまいますが、撮影会やフォトブックで残した写真は、ずっと手元に残る「資産」です。

だからこそ、「なんとなく払っているサブスク」を減らして、「一生ものの思い出」にお金を回すという発想は、家計面でも感情面でも、とても相性が良いのです。

家計に安心を作る「再配置」の考え方

この記事でお伝えしたいのは、「サブスク=悪」ではないということです。
大切なのは、

という視点で、お金の居場所を“再配置”していくことです。


まとめ|サブスクの罠を避けて安心できる家計へ

産後・育休中は、心も身体も余裕がなく、サブスクの罠にはまりやすい時期です。
だからこそ、自分を責めるのではなく、

といったステップで、少しずつ整えていけば大丈夫です。

サブスクを見直すことは、単なる節約ではなく、「家族の未来と安心のために、お金の居場所を選び直すこと」
浮いたお金を、子どもの撮影会やフォトブックなど「思い出づくり」に回すことで、家計にも心にも、やさしい循環が生まれていきます。

まずは、今日できる小さな一歩――スマホでの5分の棚卸しから始めてみてくださいね。

よくある質問(FAQ)

産後はどうしてサブスクが増えやすいのですか?

寝不足・孤独感・育児ストレスで“便利さ”を求めやすく、無料体験広告にも反応しやすくなるためです。判断力が低下しやすい時期とも重なります。

無料体験で課金されないための方法は?

登録したその日にスマホのカレンダーへ「解約日」をリマインド登録するのが最も確実です。2~3日前の通知がおすすめ。

夫婦でサブスクが重複しているか確認する方法は?

スマホのサブスクリプション設定・カード明細・マネーフォワード MEで一覧化すると簡単です。「家族で使うもの/個人で使うもの」に分けましょう。

赤ちゃん用品サブスクはお得ですか?

使用期間が3〜6ヶ月ならサブスクが有利ですが、1年以上使うものは購入の方が安くなることが多いです。返却の手間も考慮しましょう。

サブスク削減でどれくらい家計が楽になりますか?

1つ1,000円でも3つ削れば月3,000円、年間36,000円の削減になります。撮影会やフォトブックなど“思い出づくり予算”に回す家庭が多いです。

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