家計簿アプリで夫婦共有するメリット5選｜“お金のストレス”が激減する理由

育休中で収入が減り、赤ちゃんのおむつ・ミルク代、初期費用…。
「今、家計がどんな状態なのか分からないまま毎日が過ぎていく」そんな不安を感じていませんか？

さらに、夫に家計の話をしようとすると
「責めているみたいで言いづらい」「結局私ばっかり管理してる…」と、気持ちが沈んでしまうこともありますよね。

そんな時に役立つのが “家計簿アプリで夫婦共有する” という方法です。
「共有なんて難しそう…」「全部見られるのはイヤ…」そう思うかもしれませんが、実は、育児中こそ家計共有がいちばんラクになるタイミングでもあります。

なぜなら、家計簿アプリを使えば、

• 銀行口座・クレジットカード・電子マネーなどの支出が自動でまとまる
• 夫婦で同じ画面を見ることで“責め合い”ではなく“一緒に考える”空気が生まれる
• プライバシーは守りながら、必要な部分だけ共有できる
• 赤ちゃん期の想定外の支出も、全体の中で落ち着いて把握できる

この記事では、0〜1歳の赤ちゃんを育てるママに向けて、
家計簿アプリで夫婦共有すると「お金のストレス」がどう変わるのか？
そのメリットを、やさしく解説していきます。

そもそも、なぜ夫婦で家計簿を共有するとラクになるの？（育休中ママの視点で解説）

育休中は家計が“見えにくくなる”時期だから

出産前までは、自分の給料日や毎月のクレジットカードの支払いを見ながら、なんとなく「お金の流れ」をつかめていた方も多いと思います。

ところが、育休に入ると、

• 収入が一時的に減る
• 出産・初期費用・ベビーグッズなど単発の出費が増える
• おむつ・ミルク・日用品などの「ちょこちょこ買い」が増える

…といった変化が一気に押し寄せてきます。
さらに、睡眠不足や育児疲れも重なり、「レシートを全部集めてノートに書く」余裕は正直ほとんどありません。

その結果、

• 「なんとなくお金が減っている気がする…」
• 「通帳を見るのがこわいから、つい先延ばし…」

という、“見えていない不安”がどんどん大きくなってしまいます。

夫婦がお金の話をしづらい背景

本当は「今の家計の状態を一緒に確認したい」と思っていても、いざ話題にしようとすると、

• 「節約してって言ってるみたいで嫌われないかな…」
• 「“お金にうるさい人”と思われたくない」
• 「自分だって、ついお菓子やカフェで使ってるし…」

と、ブレーキがかかってしまう方も多いはずです。

また、夫側も

• 「何から話せばいいか分からない」
• 「数字に弱くて、聞かれると困る」

と感じているケースもあり、結果として「お互い話したいけど、うまく切り出せない」状態になりがちです。

家計の“共通の地図”があるだけで、不安は大きく減る

そこで役立つのが、夫婦で同じ家計簿アプリを見られる状態をつくることです。

紙の家計簿や頭の中の把握だけだと、

• 「どの口座に、いくらあるのか」
• 「毎月、どこに、いくら出ていっているのか」

を共有するのが大変ですが、家計簿アプリなら、

• 銀行口座やカードの情報を自動で集めてくれる
• 生活費・固定費・育児費などが自動で分類される

ので、ふたりで同じ「家計の地図」を見ることができます。

この“共通の地図”があるだけで、
「私だけが心配している」から「ふたりで一緒に考えられる」へと、気持ちが少しずつ変わっていきます。

メリット①：家計の「見える化」で、夫と同じ方向を向ける

「私ばっかり負担している」感覚が減る

妻が一人で家計簿をつけていると、つい

• 「こんなに食費がかかっているのに、夫は気づいていない」
• 「固定費を見直したいのに、いつも『そのうちね』で流される」

というモヤモヤがたまりやすくなります。

家計簿アプリで夫婦共有をすると、夫も「今月の家計」をリアルタイムで見られるようになるため、

• 「おむつやミルクって、こんなにかかっているんだね」
• 「固定費がここまで増えているから、プラン見直そうか」

と、自然に事実を共有しやすくなります。

「私ばっかり負担している」「私だけが心配している」という感覚から、
「ふたりで同じものを見て、一緒に考えている」感覚に変わるだけでも、心の負担はかなり軽くなります。

数字が見えると、自然と“味方チーム”になれる

家計の話がギスギスしてしまうとき、多くの場合は「相手の感覚」だけを頼りに話している状態です。

たとえば、

• 妻：「食費、もう少し抑えたいんだけど…」
• 夫：「え？そんなに高いかな？」

という、すれ違い。
ここに「数字」という客観的な材料が入ると、

• 「先月より食費が5,000円増えてるね」
• 「お惣菜の回数が増えた分かな。今の生活ペースなら、これくらいは必要かも」

と、“どちらが悪いか”ではなく、“どうしてそうなっているか”に意識が向きます。

夫婦で家計簿アプリの画面を一緒に見る時間は、
「反省会」ではなく「我が家の作戦会議」に変わっていきます。

教育費の不安が「見通し」へと変わる

0歳〜1歳のうちは、正直、教育費はまだ先の話に感じられます。
でも、ニュースやネットを見ると「教育費は◯◯万円必要」といった情報が目に入り、不安だけがふくらむことも。

家計簿アプリを使って、「毎月いくら貯金に回せているか」「ボーナスからどれくらい将来用に積み立てられるか」が見えてくると、

• 「このペースなら、小学校入学までに◯◯万円くらい貯まりそう」
• 「ここをもう少し削れば、教育費に回せる金額を増やせるかも」

と、“なんとなく不安”が“具体的な見通し”に変わっていきます。

メリット②：お金の話で喧嘩になりにくくなる（会話テンプレ付き）

感情ではなく“事実”を共有できる

お金の話をするときに喧嘩になってしまう一番の理由は、
「感情」と「想像」だけで会話が進んでしまうことです。

家計簿アプリで数字が「見える化」されると、

• 「今月の外食は3回で、合計◯◯円だったね」
• 「固定費がこの1年で◯％増えているみたい」

と、ふたりで同じ事実を出発点に話ができます。

事実を共有してから、

• 「じゃあ、どこを変えたら良さそうかな？」
• 「来月はこの部分だけ意識してみようか」

と、解決に向かう会話にしやすくなります。

「どっちが悪い」ではなく「どうする？」に話が変わる

夫婦でケンカになりやすいのは、

• 「あなたが買いすぎ」
• 「いや、あなたのほうこそ…」

という“犯人探し”の会話になってしまうときです。

家計簿アプリの画面を一緒に見ながら話すことで、

• 「今月はベビー用品の出費が多かったね」
• 「来月は、まとめ買いを増やしてみる？」

と、“原因”ではなく“対策”にフォーカスした話し合いに変えやすくなります。

そのまま使える夫婦の会話テンプレ

ここでは、育休中ママが使いやすいように、
「家計簿アプリを一緒に使い始めるとき」の会話テンプレをいくつかご紹介します。

提案①：子どもの将来を起点にする

「ねえ、将来の教育費とか全然イメージできなくて、ちょっと不安で…。
一度、アプリで家計を一緒に見てみない？ “責めるため”じゃなくて、“これからどうしようか”を話したくて。」

提案②：自分の不安を素直に伝える

「最近、お金のことを考えるとモヤモヤするんだよね…。
私だけで管理するのがちょっとしんどくて、アプリで一緒に見られたら心強いなって思っていて。」

提案③：相手を“協力者”として招き入れる

「あなたのほうが数字に強いから、アプリの設定とか一緒にやってもらえたら助かるな。
ふたりで見えるようにしておけば、私も安心だし、家計の話もしやすくなる気がして。」

どの言い方も共通しているのは、

• 「相手を責めない」
• 「自分の気持ちを素直に伝える」
• 「ふたりでチームになりたい」という姿勢を見せる

という点です。
家計簿アプリは、喧嘩のきっかけではなく、「夫婦が味方になれるツール」として使っていきましょう。

メリット③：家計簿を自動化できて、育児中でも続けられる

レシート入力ゼロで、ママの負担が激減

0〜1歳の赤ちゃんがいる生活では、

• 授乳・おむつ替え
• 寝かしつけ
• 離乳食の準備

…など、1日があっという間に過ぎていきます。
そんな中で「レシートを1枚ずつ家計簿に転記する」のは、現実的とは言えません。

家計簿アプリの多くは、

• 銀行やクレジットカード
• 電子マネー・QR決済

などと連携して、自動で入出金データを取得してくれます。
ママがやるのは、

• 最初に一度、口座やカードを連携設定する
• 月に数回、アプリを開いて全体を眺める

くらいでも十分です。

スマホ1つで続く「ミニマム家計管理」

「完璧な家計簿をつける」のではなく、
「スマホ1つで続けられるミニマムな管理」を目指すのがおすすめです。

たとえば、育児中ママ向けのミニマム家計管理なら、

• 見ておくのは「今月いくら使っているか」「今月いくら貯められているか」だけ
• 毎日の細かい分類やメモは、余裕のあるときだけでOK
• 週1回、寝かしつけ後に5分だけアプリを開く

といった運用でも十分に「家計の方向性」を掴むことができます。

実例：0歳育児中に手書き家計簿が続かなかった話（体験談）

ここで、0歳の娘さんを育てている30代ママの体験談をご紹介します。

「産後2ヶ月くらいまでは、『ちゃんとしなきゃ』と思ってノートに手書きで家計簿をつけていました。
でも、夜中の授乳もあって、日付が変わる頃にはヘトヘト。レシートが山のように溜まって、ある日ふと、
“これって、私が今いちばん優先したいことなのかな…”と力尽きてしまって。」

「その後、家計簿アプリを入れて、銀行やカードを連携してみたら、
“勝手にグラフができてる！”ことにびっくりしました。
今は、週に1回、寝かしつけ後にスマホでちょっと見るだけ。
それでも『今月はちょっと使いすぎだな』『来月はここを意識しよう』と分かるので、十分だと感じています。」

完璧を目指さず、「今の自分にできる範囲で続ける」ことが、育児期の家計管理では何より大切です。

メリット④：プライバシーを守りながら“必要な部分だけ”共有できる

全部見せなくてOK。共有するのは家族に関係するお金だけ

「家計簿アプリを夫婦で共有」と聞くと、

• 「自分のカフェ代や、ちょっとしたご褒美まで全部見られちゃうの？」
• 「プレゼントのサプライズもバレそう…」

と、不安に思う方もいるかもしれません。

でも、家計簿アプリの中には、
「共有する口座・カード」と「自分だけで管理する口座・カード」を分けて設定できるタイプもあります。

たとえば、

• 家族の生活費用の口座・カード → 夫婦で共有
• 自分のお小遣い用の口座・カード → 自分だけで管理

といった形で、「家族に関係するお金だけ共有する」という使い方が可能です。

個人の支出やお小遣いは見せなくて大丈夫

夫婦で家計を共有するのは大切ですが、
それと同じくらい大事なのが「お互いの個人の領域を尊重すること」です。

ママにとって、

• カフェでひと息つく時間
• ちょっとしたコスメや本

は、心のバランスを保つための大切な「栄養」です。
ここまで細かくチェック・指摘されてしまうと、家計共有そのものがストレスになってしまいます。

だからこそ、

• 「家族用のお金」＝夫婦でオープン
• 「自分の楽しみ・お小遣い」＝それぞれの自由

というラインを決めておくと、
「安心して共有できる」「お互いの楽しみも守れる」ちょうど良い距離感を保つことができます。

夫婦が心地よく共有するための“距離感”のつくり方

具体的には、夫婦で話し合いながら、次のような項目を決めておくとスムーズです。

• どの口座・カードを家計簿アプリに連携するか
• 共有して見るのは「生活費」「住宅費」「育児費」など、家族に関係する項目だけにする
• お小遣いは「毎月いくらまで」と金額のルールを決めて、中身の細かい使い道までは干渉しない

このように、ルールと範囲をあらかじめ決めておくことで、
「全部見られている」「監視されている」という感覚を防ぎながら、安心して家計を共有できます。

メリット⑤：赤ちゃん期の家計の荒れやすさを整えられる

初期費用・行事費・衝動買い…0歳ママは想定外の支出が多い

0歳〜1歳の時期は、とにかく「初めてのこと」が多く、

• 出産準備・ベビー用品の初期費用
• お宮参り・お食い初め・ハーフバースデーなどの行事費
• 赤ちゃん連れ外出での、つい買ってしまうおやつや飲み物

など、予定していなかった支出も増えがちです。

「赤ちゃんのためだから…」とつい財布がゆるみ、
気づいたらカードの請求額を見て青ざめる…という経験のあるママも少なくありません。

固定費／変動費が自動で分類されて「節約ポイント」が見える

家計簿アプリを使うと、

• 毎月かかる固定費（家賃、通信費、サブスクなど）
• その月によって変動する費用（食費、日用品、育児用品など）

を自動で分類してくれるものも多くあります。

すると、

• 「意外とサブスクが多くて、毎月◯◯円も払っていた」
• 「外食やテイクアウトにかけている金額が、自分の感覚よりかなり多かった」

といった“気づき”が得られます。

節約というと、「すべての出費をガマンする」イメージがあるかもしれませんが、
家計の全体像が見えてくると、

• 「ここはそのまま、ここは少し見直そう」
• 「このサブスクは今の生活にはいらないかも」

といった優先順位づけができるようになり、必要以上に自分を責めなくてすみます。

ハーフバースデー・保育園準備にも役立つ家計管理術

赤ちゃんの成長に合わせて、

• ハーフバースデーの記念撮影やお祝い
• 保育園入園時の準備品（名前つけグッズ、洋服、通園バッグなど）

など、イベントごとにまとまった出費が発生します。

家計簿アプリで過去の支出を振り返りながら、

• 「去年のこの時期は、だいたいこれくらいかかった」
• 「行事ごとに、◯◯円くらいを目安にしておこう」

と把握しておくと、
「なんとなく不安」から「このくらいなら大丈夫」と心づもりができるようになります。

「今」を楽しみながら、「これから」にもそっと備えられる。
家計簿アプリでの夫婦共有は、そんな家計づくりの土台になってくれます。

夫婦で共有するなら、マネーフォワード MEがおすすめな理由

シェアボードで“見せる・見せない”を選べる

夫婦で家計簿を共有するときに大事なのは、
「どこまで共有するか」を柔軟に選べることです。

マネーフォワード MEには、夫婦や家族と一部の情報を共有できる「シェアボード」という機能があります。
これを使うと、

• 生活費用の口座やカードだけを共有
• 個人のお小遣い用の口座は、自分だけで管理

といった設定がしやすく、
「必要なところだけ一緒に見る」スタイルをつくることができます。

銀行・クレカ・スマホ決済を自動で連携

マネーフォワード MEの大きな強みは、

• 銀行口座
• クレジットカード
• 電子マネー・ポイント・スマホ決済

など、さまざまなサービスと連携できる点です。

一度連携しておけば、自動で明細を取得して、分類までしてくれるので、
育児中のママでも「手入力なし」で家計の全体像を把握しやすくなります。

週1回見るだけでOKの“ズボラ運用”が成立する

マネーフォワード MEのような自動連携型の家計簿アプリは、
「毎日細かく入力するもの」ではなく、
「週に1度、全体をチラッと確認するためのツール」として使うのがおすすめです。

たとえば、こんな運用イメージです。

• 毎週日曜日の夜、寝かしつけ後に5〜10分だけアプリを開く
• 今月の支出合計と、生活費・育児費のざっくりした割合を見る
• 気になるところだけ、夫婦で軽く共有する（LINEでもOK）

このくらいのスタイルでも、
「今の家計がどんな状態か」「どこを意識したらいいか」は、じゅうぶん見えてきます。

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まとめ：家計共有は“家族の安心を育てる”小さな一歩

今日からできる最初の一歩

ここまで、家計簿アプリで夫婦共有するメリットを見てきました。

• 家計の「見える化」で、夫と同じ方向を向ける
• お金の話で喧嘩になりにくくなる
• 家計簿を自動化できて、育児中でも続けられる
• プライバシーを守りながら“必要な部分だけ”共有できる
• 赤ちゃん期の荒れがちな家計を、落ち着いて整えられる

どれも、「ママだけが頑張らなくていい家計管理」につながるポイントです。

今日できる最初の一歩は、とてもシンプルです。

• 家計簿アプリをスマホに入れてみる
• まずは自分だけで、口座やカードを連携してみる
• 慣れてきたら、「一緒に見てみない？」と夫を招いてみる

[関連記事]
夫婦で家計簿を共有する方法について詳しくは
「夫婦で家計簿を共有する方法：すれ違いゼロの“家計見える化”講座」
をご覧ください。

無理なく続く共有家計のコツ

家計共有を続けるためのコツは、

• 完璧を目指さない
• 「ふたりにとって心地よい距離感」を探す
• できたことに目を向ける（「今月はここがよかったね」と言い合う）

ことです。

数字は冷たく見えるかもしれませんが、
実はそこには「赤ちゃんのために選んだもの」「家族で過ごした時間」が、ちゃんと刻まれています。

まずはアプリを入れて、夫婦で同じ地図を見るところから

家計簿アプリでの夫婦共有は、
「お金の監視」ではなく、「家族の安心を育てるための小さな一歩」です。

いきなり完璧を目指さなくて大丈夫。
まずは、あなたのスマホにアプリを入れて、
「今、我が家のお金はどんなふうに流れているのかな？」と、そっとのぞいてみるところから始めてみませんか。

そこから先は、数字と一緒に、
あなたと、パートナーと、赤ちゃんの“これから”を考える時間が、少しずつ増えていきます。

よくある質問（FAQ）